サスメド---2Qは大幅な増収、DTxプロダクト事業で事業収益を計上
サスメド<4263>は14日、2024年6月期第2四半期(23年7月-12月)決算を発表した。事業収益が前年同期比319.8%増の2.65億円、営業損失が0.97億円(前年同期は1.89億円の損失)、経常損失が0.90億円(同1.87億円の損失)、四半期純損失が0.91億円(同1.90億円の損失)となった。
DTxプロダクト事業の事業収益は2.00億円(前年同期はなし)、セグメント利益は1.18億円(前年同期は0.46億円の損失)となった。治療用アプリ開発では、不眠障害治療用アプリにおいて、保険適用と製品の上市に向けた準備を進めている。また、杏林製薬<4569>と共同開発を行っている耳鳴治療用アプリにおいては、特定臨床研究を開始し、最初の被験者により本アプリの使用が開始されたことによるマイルストン1億円を受領した。当該マイルストンについては、本契約締結時に受領し契約負債に計上していた契約一時金1億円と併せて収益計上している。さらに、あすか製薬との間で産婦人科領域における治療用アプリの共同研究開発及び製品上市後の販売に関する契約を締結し、契約一時金として2億円を受領している。その他のパイプラインについても、進行がん患者向けのアドバンス・ケア・プランニングを支援するアプリ、及び、慢性腎臓病患者向けの腎臓リハビリアプリではそれぞれ探索的試験(第II相臨床試験に相当)において被験者登録を完了している。加えて、複数の医療機関と共同研究を行い、次のパイプラインの獲得を目指している。販売段階にあるプロダクトはまだない。
DTxプラットフォーム事業の事業収益は0.65億円(前年同期は0.63億円)、セグメント損失は0.06億円(前年同期は0.39億円の利益)となった。汎用臨床試験システムの提供に関しては、アキュリスファーマとの間で締結した、治験実施に関する契約に基づき、企業治験としては世界初となるブロックチェーン技術を活用した治験の実施を進めている。さらに、杏林製薬との共同開発において開始された耳鳴治療用アプリの特定臨床研究においても、SUSMED SourceDataSync(R)を活用している。機械学習自動分析システムの提供及びDTx開発の支援に関する活動については、継続利用に支えられ、収益は安定的に推移している。
同日、未定としていた2024年6月期通期の業績予想を公表した。事業収益が前期比34.7%減の3.46億円、営業損失が4.59億円、経常損失が4.52億円、当期純損失が4.57億円としている。
《SI》
提供:フィスコ