ソフト99コーポレーション---3Q増収増益、ファインケミカル事業が順調に推移
ソフト99コーポレーション<4464>は8日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.5%増の227.99億円、営業利益が同11.6%増の29.03億円、経常利益が同11.5%増の30.65億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.3%増の20.63億円となった。
ファインケミカル事業の売上高は前年同期比2.8%増の114.30億円、営業利益は同18.9%増の17.06億円となった。一般消費者向け製品や海外向け販売が好調だったことや、新車販売回復の影響を受けて業務用製品販売やTPMSの企画開発販売が好調に推移したことなどにより、増収となった。また、営業利益は、業務用製品販売の伸長や一般消費者向け販売での価格改定、販売ミックスが改善したことなどによる利益の増加、前期に比べて販売促進費や広告宣伝費を抑えられたことで、増益となった。
ポーラスマテリアル事業の売上高は同1.4%減の61.20億円、営業利益は同7.0%減の7.74億円となった。産業資材部門は国内での半導体向け販売や医療向け販売が好調だったものの、海外における半導体向け販売の落ち込みをカバーするには至らず、部門全体では前期を下回った。生活資材部門は、国内向け販売が前期を上回ったものの海外向け販売での減少をカバーするには至らず、前期を下回った。また、設備投資に伴う減価償却費や修繕費等が増加したことによって、営業利益は減益となった。
サービス事業の売上高は同0.6%増の41.20億円、営業利益は16.1%減の1.34億円となった。自動車整備・鈑金事業での修理単価が増加したことや自動車教習事業で売上が好調だったことで、生活用品企画販売事業での落ち込みをカバーし、増収となった。また、営業利益は生活用品企画販売事業での利益悪化をカバーするには至らず、減益となった。
不動産関連事業の売上高は同7.8%増の11.27億円、営業利益は同67.4%増の2.80億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.6%減の300.00億円、営業利益が同0.4%増の32.70億円、経常利益が同0.3%増の34.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.3%増の24.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ