澁澤倉庫---3Qは減収なるも物流事業において倉庫業務が増収
澁澤倉庫<9304>は8日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比7.0%減の559.61億円、営業利益が同12.2%減の34.06億円、経常利益が同12.7%減の41.22億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同23.5%減の27.48億円となった。
物流事業の営業収益は前年同期比7.4%減の516.70億円、営業利益は同11.4%減の26.25億円となった。倉庫業務は、機械部品等の流通加工業務が増加したことに加えて、新規に取扱いを開始した工場内物流請負業務が寄与したことにより、営業収益は、前年同期比0.6%増の136.74億円となった。港湾運送業務は、船内荷役業務が増加したものの、輸出入荷捌業務が減少したことにより、営業収益は同6.0%減の49.71億円となった。陸上運送業務は、飲料、食品の輸配送業務は堅調であったものの、日用品、非鉄金属製品等の輸配送業務やフェリー輸送業務が低調に推移し、営業収益は同0.9%減の243.90億円となった。国際輸送業務は、海上・航空運賃単価の下落等により、航空貨物、海上貨物、海外現地法人の取扱いが減少し、営業収益は同38.1%減の62.71億円となった。その他の物流業務は、横浜地区でR&D施設賃貸の稼働率が向上したほか、静岡地区や大阪地区で物流施設賃貸業務が増加したことにより、営業収益は同9.3%増の23.62億円となった。
不動産事業の営業収益は同2.2%減の44.95億円、営業利益は同3.6%減の22.73億円となった。テナント工事請負業務や一部施設の不動産賃貸収入が減少した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比0.6%増の790.00億円、営業利益が同4.0%減の47.00億円、経常利益が同9.4%減の53.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.2%減の36.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ