トヨタが3000円台にらむ、円安追い風に実需買い続きグループ企業も軒並み堅調
トヨタ自動車<7203>が反発、一時3.3%高の2989円と3000円大台復帰を目前に捉える場面もあった。同社は今月23日に上場来高値3034円をつけたが、終値での3000円台乗せはまだない。米長期金利がここ上昇傾向で4.1%台で推移している一方、国内では新発10年国債利回りが0.71%前後まで低下していることで、日米金利差拡大思惑から円安方向に振れている。また、今年に入って導入された新NISAでは、個人投資家が米国などを中心とした海外投信を買う動きが活発で、これも円安誘導材料となっている。自動車株セクターは同社をはじめ、為替感応度が高く足もと1ドル=148円台前半まで円安方向に振れていることは株価にポジティブ材料となっている。特に、トヨタは今年に入ってから海外投資家などの実需買いも活発化しているもようで、時価総額50兆円を目指す動きとなっている。きょうは、トヨタ系自動車部品メーカーのフタバ産業<7241>や大豊工業<6470>、愛三工業<7283>なども揃って買われている。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS