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2588 プレミアムW

東証S
3,125円
前日比
-120
-3.70%
PTS
3,190円
09:55 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.9 3.82 3.04
時価総額 932億円
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Pウォーター Research Memo(9):クラフトビールの会員制ビール配送サービスを行うDREAMBEERに出資


■成長戦略・トピックス

プレミアムウォーターホールディングス<2588>は、販売力強化を目的として、他企業とのアライアンスの積極的に行う方針を打ち出した。連携の方法としては、業務提携や出資・買収など多様なパターンを想定する。2023年に入り、早速3件のアライアンス・投資が行われた。

1. 販売力強化を目的にラストワンマイルと資本業務提携及び株式公開買付(TOB)、INESTと資本業務提携を実施
ラストワンマイルは、2012年6月に設立された新興企業であり、自社運営コールセンターによる各種サービスの販売等を手掛けている。新生活における各種サービスの契約手続き代行「引越しワンストップサービス まるっとチェンジ」をはじめとし、電気やガス等の生活インフラサービスを中心に、利便性の高いサービスを多数取り扱う。宅配水もその1つであり、同社グループが製造するナチュラルミネラルウォーターの主要販売店として多くの顧客を獲得している。また、同社は以前からラストワンマイル株式の16.4%を保有する筆頭株主でもあった。2023年3月に同社は、ラストワンマイルへの株式公開買付(TOB)を実施し、この結果、提携をより強化しウォーターサーバーの契約獲得への注力を促進する等、営業力の強化を狙っている。株式公開買付の結果、同社の株式保有率は38.9%に高まった。この資本業務提携後、ラストワンマイルでは宅配水事業においても順調に顧客獲得を続けており、同社の収益最大化に大きく貢献することが期待できる。同11月15日には、INESTと資本業務提携契約を締結した。INESTは、マーケティング支援事業やソリューション支援事業を主力事業とし、法人企業や個人顧客のニーズに沿った商品の取扱いを増加させることで成長を続けている。個人向け事業において、新電力やインターネット回線等の取次販売を行っており、プレミアムウォーターの主要取次店としても多くの顧客を獲得している。マーケティングとセールスという事業領域の類似性も相まって、その顧客基盤に十分な補完関係が構築できることのみならず、その提供手法の補完、協調関係にあるINESTとの強固な連携体制の構築は、個人向け事業の更なる拡充・先鋭化を推進し、販売チャネルの補完やマーケティング戦略の強化、顧客満足度の維持向上等に期待が持てる。

2. クラフトビールの会員制ビール配送サービスを行うDREAMBEERに出資
2023年10月に同社は、全国各地のクラフトビールの会員制ビール配送サービスを行うベンチャー企業であるDREAMBEER(本社:東京都豊島区)の普通株式及び転換社債型新株予約権付社債の第三者割当引受を実施した。DREAMBEERは2020年の創業以来、つくり手の想いと、ビールの持つ奥深い味わいや楽しみ方を顧客にお届け、日本のビール文化をもっと豊かに、ひいては日本の地域創生の一助となることを目指して事業を拡大しており、全国73ブルワリー・171銘柄を取り扱うまでに成長した。宅配水事業と同様にビールサーバーを設置したうえで毎月配送するストック型ビジネスであり、同社はDREAMBEERのデモンストレーション販売を行う取次店として以前から関係を構築していた。今回の投資により、同社の株式保有率は0%から 16.7%に高まり、今後の株式転換によっては30%を超える。今後は役員等の派遣や経営資源の相互活用を行い、主戦力である宅配水以外でも顧客満足度の高いサービスの提供を実現することで、事業分野及び事業規模の拡大と企業価値向上を狙う。将来的には、DREAMBEERの株式の上場も視野に入れている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SO》

 提供:フィスコ

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