Pウォーター Research Memo(3):安定成長続ける宅配水市場。認知度高まり市場環境も良好でシェア拡大に期待
■会社概要
2. 成長する宅配水市場と市場シェア
宅配水とは、サーバーとセットで供給されるミネラルウォーターで家庭や事業所などに宅配されるものを指す。2000年以降に普及が開始し、東日本大震災などの影響も追い風となり2012年頃までに急成長を遂げた。その後成長が鈍化した時期もあるが2015年以降成長軌道が回復し、2022年の市場規模は211,500百万円、2016年から2022年の6年間の年平均成長率は7.1%である。近年では2020年に新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響で在宅時間の増加に伴い宅配水の需要の増加し、2022年には業界各社が値上げを実施したことに起因して(プレミアムウォーターホールディングス<2588>は値上げせず)市場規模が拡大した。「冷温水が簡単に利用できる」「日本の良質な天然水が定期的に自宅まで配達される」「災害に備えた備蓄水としての役割」といった利便性や安全性等によって宅配水(ウォーターサーバー)への認知度が高まっており、市場環境は良好である。国内の世帯普及率は8.1%と同社では推計しており、今後もさらなる普及が期待できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《SO》
提供:フィスコ