「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.1
目次
■出演者
■冒頭のあいさつ
■企業説明
■質疑応答
1.日系の工作機械メーカーではどれぐらいのシェアがある?
2.他社製品よりもどういった強みがある?
3.2023年時のインドでの売上想定は?
4.陸上養殖の実証実験について
5.リックス協創センターについて
6.イギリスでMBAを取得された理由は?
7.営業利益率が高水準である理由は?
8.今後の成長可能性について
■終わりのあいさつ
■出演者
リックス株式会社<7525> 代表取締役社長執行役員 安井卓様
著名投資家 名古屋の長期投資家(なごちょう)
株式会社フィスコ マーケットレポーター 高井 ひろえ(司会進行役)
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▲フィスコ 高井
皆様、こんにちは。株式会社フィスコの高井ひろえです。本動画では、リックス株式会社、代表取締役社長執行役員、安井卓様にご登壇いただき、著名投資家である名古屋の長期投資家、通称なごちょうさんから、実際に保有されているリックス様に対して気になるところをご質問いただきます。安井様には、なごちょうさんからのご質問にお答えいただきたいと思います。それでは、本日ご登壇いただく安井様、なごちょうさんをご紹介させていただきます。まずは、リックス株式会社 安井卓様です。よろしくお願いいたします。
■リックス 安井
こんにちは、よろしくお願いします。
▲フィスコ 高井
安井様は、福岡大学工学部から九州大学大学院総合理工学府修了後、古河電気工業株式会社を経て、2006年にリックス株式会社に入社しました。事業企画部長、海外子会社管理部長、取締役などを経て、2019年4月、代表取締役社長に就任しています。続いて、著名投資家であるなごちょうさんです。よろしくお願いいたします。
●なごちょう
よろしくお願いいたします。
▲フィスコ 高井
なごちょうさんは、200万円の元手を一時1億円に乗せた実績を持つ著名な個人投資家です。1995年12月から株式投資を始め、超分散投資の長期投資家として活動されているほか、インカムゲインと配当の成長を重視したポートフォリオを組んでいます。X(旧Twitter)のフォロワーは5万人を超えており、今回ご登壇いただいているリックス様も、実際に保有されている銘柄となっております。安井様、なごちょうさん、お願いいたします。
●なごちょう
よろしくお願いいたします。
■リックス 安井
よろしくお願いします。
▲フィスコ 高井
それでは、まずは安井様に、簡単な企業説明を実施いただきます。なごちょうさんも、ぜひ気になる点などございましたら、お話しいただければ幸いです。お願いいたします。
■リックス 安井
それでは、簡単ではございますが、当社の会社説明をさせていただきます。当社は国内外の産業界に機器や部品などを製造販売するメーカー商社という業態で活動しています。1907年に創業し、今年で116年目を迎えました。国内は北海道から鹿児島まで36カ所、海外は7カ国11カ所に拠点を展開することで、顧客密着営業を心掛けています。
続いて、当社が持つ機能と、その機能を生かしてどんなお客様に貢献しているかをご説明します。当社はメーカー商社として、販売商社機能、メーカー機能、研究開発機能、サービス機能の4つを融合させ、お客様の課題を解決する製品、商品、サービスを提供しております。お客様は、国内外の産業界、大手企業様がメインで、鉄鋼ですと日本製鉄<5401>様、自動車ですとトヨタ自動車<7203>様、半導体ではキオクシア様というように、ものづくりの各業界のトップメーカー様とのお取引があります。
続いて、直近の業績についてです。今期の第2四半期です。3期連続増収増益となり、売上、営業利益、経常利益、四半期純利益とも、過去最高を更新する数字となりました。いずれのセグメントも比較的好調でしたが、売上ボリュームが大きい鉄鋼、自動車が、前年同期比15%増、ゴム・タイヤは50%以上の伸長となりました。営業外収支は、為替差利益の減少などにより、前年同期比に比べマイナス4600万円となり、経常利益は前年同期比17.1%増の20.31億円となりました。
次に、セグメント別と地域別の売上構成についてお話しします。まず、セグメント別ですが、当社は自動車、電子・半導体、鉄鋼で約6割を占めております。創業当時、官営八幡製鉄所、今の日本製鉄さんと取引していたこともあり、鉄鋼分野は今でも売上構成が大きくなっております。また、自動車分野については、電気自動車の生産ライン向けに、自社製品を製造販売していることもあり、売上を拡大してまいりました。
次に、域別売上についてです。現状は、海外売上は51億円で、売上比率としては11.3%となっていますが、2030年までの長期経営計画では、海外売上を現在の約2.7倍となる140億円にすることを目標に掲げています。ご参考までに、当社の過去10年の売上と営業利益の推移を示したグラフになります。コロナウイルスの影響で一時的に減少しておりますが、基本的には右肩上がりで推移しており、昨年度は過去最高業績を達成し、今年度はそれを上回る業績を予想しております。
●なごちょう
一つ質問してもいいですか。売上が落ち込んだ一つの要因に、収益認識基準で会計が変わったのも大きかったのかなと個人的には思っていたんですけど、その影響もありますよね。
■リックス 安井
その影響もありますけど、それを上回る業績を今、上げております。
●なごちょう
分かりました。10年前から株主で、ちょうど買ったのが10年前なので、この恩恵を最大限いただいております。ありがとうございます。話の途中で申し訳ないです。
▲フィスコ 高井
ありがとうございました。リックス様についてご説明をいただいたところで、続いては、なごちょうさんに実際に保有されているリックス様に対する気になる質問を行っていただきます。なごちょうさんには、事前に質問をご用意いただきました。なごちょうさんが実際に保有している銘柄のため、非常に気になりますよね。なごちょうさん、よろしくお願いいたします。
●なごちょう
よろしくお願いいたします。それでは、1つ目の質問となります。工作機械のスピンドル、高い技術力を保有すると各種資料に記載されていますが、日系の工作機械メーカーでは、どれぐらいのシェアを持っておられるのでしょうか。
■リックス 安井
ありがとうございます。工作機械、ものを削ったり、穴開けしたり、折り曲げたりというところで使われています。当社調べではございますが、工作機械向けのロータリージョイントのシェアということでいくと、70%ほど今、持っていることになります。特殊で、高い技術力というところは、ロータリージョイントは固定しているものと回転しているものの間に入って、流体を漏れなくするような機器部品ですが、工作機械の場合、特に回転数が、通常は数千、数百の回転が多いですが、工作機械は2万から3万回転と、高速で回転します。高速で回転することによって、金属に加工ができる。
近年、工作機械の高精度化という流れがありまして、もともとは制作するときに熱がどうしても出てしまうので、クーラントという液をじゃばじゃば当てながら加工していたんですけど、最近はドリルの刃先からクーラントを出す。これが、ロータリージョイントが必要なものになるんですね。こういった高精度化の流れによって、うちの商品もどんどん使われている状況です。
●なごちょう
ありがとうございます。
■リックス 安井
先ほどの高速化に対応できる技術力があるというところで、高い技術力ということで書かせてもらってます。
●なごちょう
そうですよね。耐久性もありますし、精度もありますので、競合他社と比べて、勝たないとなかなか採用していただけないですもんね。工作機械にとっては心臓部分に近いところの1つでもあると思うので、それで、これだけ売上が伸びている原因が分かりました。ありがとうございます。
「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.2に続く
《TY》
提供:フィスコ