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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8624 いちよし証券

東証P
898円
前日比
+38
+4.42%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.03 2.08
時価総額 341億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 賃上げの株高気流に舞う関連株を狙う!


「賃上げの株高気流に舞う関連株を狙う!」

●関心高まる春闘、株式市場にもプラス影響

 年が明け、サラリーマンの方はベースアップがいくらになるのかが気になるのではないだろうか。私は昔からフリーランスで働いているので、ベースアップや定期昇給、ボーナス、いずれも縁なく過ごしてきたが、岸田政権になって「春闘」に対する社会の関心が特に高まっているように感じる。

 ただ、私が「春闘」という言葉で想起するのは、労働者が賃上げを目指して会社側と激しくやり合い、時にはストライキを敢行するイメージだ。

 しかし近年、そんな光景は滅多に見かけない。代わって目にするのは、首相が経済団体の本部に出向き、「賃上げ」を要求というより要請する姿だ。経済団体としては、「首相=政府」の要請を伺っておきますという姿勢でいったん受け流すが、しばらくすると要請を半分以上受け入れる形で「賃上げ」が実現する。

 そのため、どう見ても「春闘」ではなく、「春和」に見えてしまうのだが、今年も間もなく賃上げが気になる時期となる。今年は昨年の平均3.6%並みの高い賃上げが実現するだろうと見られており、少なくとも3%台には乗ると考えられるため、株式市場にもプラスに働くことになろう。

 確かに賃上げがあっても、インフレに負けてしまう。こうはなるだろうが、それでも賃上げすれば当然、消費が喚起される。特に今年は新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしたため、賃上げ分を新NISAに積み立てたり、成長枠を使って爆益を狙ったりする人も増えるだろう。もちろん、外国人観光客が少ない地域を探して遊山に出かけたりする方も同様に増えよう。

●賃上げ関連は3つの狙い方で臨む

 いまはまだマスコミも積極的に取り上げていないが、2月になると「春闘」の話題を頻繁に取り上げることになるに決まっている。投資する立場としては、「春闘」、いや「春和」、いや、いや「賃上げ」関連株への投資を考えたい。

 その場合、次の3種類の狙い方がある。

(1)一般消費旅行などの関連分野&銘柄へ投資する
(2)雇用に関心が集まるため、人材派遣などの銘柄へ投資する
(3)新NISAをはじめ、投資に関連する銘柄へ投資する

 では、具体的にどんな銘柄が有望か。

 まずは(1)では、飲食関連の中から松屋フーズホールディングス <9887> [東証P]を。「牛めし」や「とんかつ」のチェーン店を全国展開しており、全国に1200店以上の店舗がある。いまは「牛めし」はもちろん、「とんかつ」の人気がブームといえるほど高まっているだけに(私も先週他店に食事に出かけた)、積極経営を続けていて今期も82店の出店を予定しているほど。株価は高値圏ながら、なお上昇余力ありと見てよい。

 「無印良品」を運営している良品計画 <7453> [東証P]も続伸が見込める銘柄になる。わが家の最寄り駅の上にも店舗があるため、私も時々覗いてみるが、今年になって利用客が急増している印象だ。それに今期は国内で64店舗、海外では79店舗もの店舗増を予定している。つまり、まだ発展途上、こういえるほどであり、株価もさらなる高値があって不思議ではない。

 (2)では、賃上げがあっても給与に不満を抱く人もいるはずで、「こんな会社にはいつまでもいられない」と、転職を目指す人も多いことだろう。そんな人が見る人材関連サイトは、リクルートホールディングス <6098> [東証P]やビジョナル <4194> [東証G]、そしてエン・ジャパン <4849> [東証P]などになるだろうから、これらの株価が浅い押し目をつけたら拾っておきたい。

 (3)になると、まずは東京市場のプロデューサーともいえる日本取引所グループ <8697> [東証P]を押さえておきたい。新NISAの人気は簡単には衰えないだろうから、長年にわたってつき合える顧客の確保に成功しやすい野村ホールディングス <8604> [東証P]、大和証券グループ本社 <8601> [東証P]などの大手証券も候補となろう。だが、私好みの銘柄としては松井証券 <8628> [東証P]、いちよし証券 <8624> [東証P]、水戸証券 <8622> [東証P]などを挙げたい。

 最後に、「賃上げ」とは関わりない銘柄を。ホッチキスで知られるマックス <6454> [東証P]だ。賃上げによりホッチキスの需要も増えるだろうが、それとは別に注目したいのが、主力製品である釘打ち機だ。この需要が住宅、ビル建設の好調により国内だけでなく海外でも高まると見てよく、株も期待が持てる。

2024年1月12日 記

株探ニュース

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