NY株式:NYダウは20ドル安、景気減速懸念や利益確定売りに押される
米国株式市場は下落。ダウ平均は20.56ドル安の37,689.54ドル、ナスダックは83.79ポイント安の15,011.35で取引を終了した。
来年の早期利下げを期待した買いが続き、寄り付き後、上昇。しかし、12月シカゴ購買部協会景気指数が予想外に活動縮小域に落ち込み、景気減速不安に売りに転じた。また、高値からは手仕舞い売りも目立ち終日軟調に推移。債券相場でも売り戻しで長期金利上昇に連れハイテクも売られた。終盤にかけ下げ幅を縮小も相場は下落で終了。セクター別では電気通信サービスが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
電気自動車メーカーのフィスカー(FSR)は第4四半期の納車台数が第3四半期に比べ大幅増加、さらに、売り上げや納車台数を加速させる計画を1月に発表することを明らかにし、上昇。医療機器メーカーのボストン・サイエンティフィック(BSX)は同社開発の心房細動治療のためのパルスフィールドアブレーション(PFA)を食品医薬品局(FDA)が想定よりも早い来年第1四半期にも承認する可能性があるとしたため、上昇した。
配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)はアナリストの投資判断引き下げで下落。同業のリフト(LYFT)もアナリストの投資判断引き下げに加えて、当局の届け出で最高会計責任者の自社株売却が明らかになり、売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は12.36まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ