話題株ピックアップ【夕刊】(2):サンデン、岡山製紙、EDP
■クスリアオキ <3549> 3,207円 -243 円 (-7.0%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅安。28日取引終了後に24年5月期連結業績予想の修正を発表。売上高を4100億円から4350億円(前期比14.8%増)へ引き上げた一方、純利益を130億円から113億円(同8.3%減)へ引き下げており、これが嫌気された。生鮮食品の導入や顧客視点での価格促進施策の効果が全体業績を押し上げるものの、株式報酬費用の影響で利益は下振れする見通し。この影響を除けば実質増益という。同時に発表した上期(5月21日~11月20日)決算は、売上高が2156億2200万円(前年同期比17.0%増)、純利益が34億2200万円(同56.8%減)だった。
■平和堂 <8276> 2,133円 -96 円 (-4.3%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
平和堂<8276>が3日ぶりに反落した。28日の取引終了後に発表した24年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)の連結決算は、営業収益が前年同期比2.2%増の3124億9800万円、経常利益が同14.2%増の91億2100万円だった。増収増益となった半面、経常利益の通期計画に対する進捗率は約65%にとどまった。11月までの直近3カ月間の経常利益は同9%減と低調に推移し、業績の下振れを懸念した売りが優勢となったようだ。第3四半期累計では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行したことで外出需要が回復。物価高による単価上昇もあって営業収益の増加につながった。光熱費の使用量削減などの取り組みも利益を押し上げる要因となったとしている。
■東邦チタニウム <5727> 1,896円 -43 円 (-2.2%) 本日終値
東邦チタニウム<5727>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、ナブテスコ<6268>が安い。28日、米ボーイング<BA>が「737MAX」について、航空各社に緊急点検を要請していると伝わった。方向操舵システムのボルトに緩みが生じている可能性があり、更なる問題があった際に米連邦航空局は追加措置を検討すると報じられている。同日の米国市場でボーイングの株価は下落しており、東京市場でも関連銘柄の重荷となったようだ。
■INPEX <1605> 1,904.5円 -20 円 (-1.0%) 本日終値
INPEX<1605>と石油資源開発<1662>が軟調推移。東証の業種別指数で「鉱業」は下落率トップとなり、「石油・石炭製品」が下落率上位に入っている。28日の米国市場で原油先物相場は大幅安。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は3.2%安となった。イエメンの親イラン武装組織フーシによる紅海での商船攻撃が相次ぐなか、欧州の海運大手が紅海での運航を計画していると明らかにし、原油輸送の混乱による価格上昇の思惑が後退した。INPEXと石油資源に対しては、原油価格の上昇による収益押し上げ効果への期待が和らぎ、売りが優勢となった。
■サンデン <6444> 199円 +45 円 (+29.2%) 一時ストップ高 本日終値
サンデン<6444>が大幅高。同社は28日、グループのサンデン・インターナショナル(米国)が北米エリアでは初となる電気自動車(EV)向け電動コンプレッサーの生産ラインを本格稼働させたと発表。これが材料視されたようだ。これにより、日本・中国・欧州・北米と4極生産体制を実現し、顧客の近くで生産することが可能になる。同社は今後、各地域で生産性改善を推進し、ノウハウを他の生産拠点に水平展開することで、グローバルでの更なる生産能力向上に努めるとしている。
■岡山製紙 <3892> 1,422円 +249 円 (+21.2%) 一時ストップ高 本日終値
岡山製紙<3892>は急騰。28日取引終了後に24年5月期単独業績予想の修正を発表。営業利益を7億2000万円から15億円(前期比2.4倍)へ大幅に引き上げており、これを好感した買いが集まった。価格改定の効果が出る見込み。物価上昇による消費抑制の影響で段ボール原紙を中心とした板紙の需要が減退しており、これを受け売上高予想については従来予想(同1.2%増の110億円)を据え置いている。
■イーディーピー <7794> 1,796円 +268 円 (+17.5%) 本日終値
イーディーピー<7794>が急騰。日本経済新聞電子版が28日、「早稲田大学発スタートアップのパワーダイヤモンドシステムズ(PDS、東京・新宿)は基板に人工ダイヤモンドを使う『ダイヤモンド半導体』で従来より大きな電流を流せるようにした」と報じた。記事にはPDS以外の社名の記載はないが、EDPは人工ダイヤモンドを手掛ける企業とあって、ニュースに反応した買いが入ったようだ。ダイヤモンド半導体関連銘柄と位置付けられる旭ダイヤモンド工業<6140>も堅調に推移した。報道によると、これまでダイヤモンド半導体は5アンペアを上回る電力は流せなかったが、PDSは6.8アンペアを達成。2024年から企業と連携して実用化に向けた共同研究などを進めるとしている。
■ネクスグループ <6634> 146円 +17 円 (+13.2%) 本日終値
ネクスグループ<6634>が急伸。28日の取引終了後、子会社ネクスのエッジAIコンピューター「AIX-01NX」について、米IronYun USAが提供するAIビジョンプラットフォーム「Vaidio AI Edge Package」を組み込んだソリューションとして動作することを確認し、「Vaidio」を活用した映像分析AIソリューションの取り組みで協業を始めると発表。これを材料視した買いが入った。
■アテクト <4241> 882円 +100 円 (+12.8%) 本日終値
アテクト<4241>が続急騰。半導体関連人気は時価総額の大きい主力どころから値動きの軽い中小型株に波及してきた。同社は半導体保護資材(スペーサーテープ)で世界シェア約7割という圧倒的シェアを有しており、半導体市況の底入れが確認されるなか、水準訂正を見込んだ投資マネーが流入している。直近信用買い残も26万株程度にとどまっており、株式需給面でも上値の重さは意識されにくい。
■バーチャレク <6193> 1,115円 +108 円 (+10.7%) 本日終値
バーチャレクス・ホールディングス<6193>が高い。28日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、有価証券の保有や利用、運用を手掛けるベルインベストメンツ(東京都中央区)のバーチャレク株の保有割合が5.00%となったことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は12月20日。
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クスリのアオキホールディングス<3549>が大幅安。28日取引終了後に24年5月期連結業績予想の修正を発表。売上高を4100億円から4350億円(前期比14.8%増)へ引き上げた一方、純利益を130億円から113億円(同8.3%減)へ引き下げており、これが嫌気された。生鮮食品の導入や顧客視点での価格促進施策の効果が全体業績を押し上げるものの、株式報酬費用の影響で利益は下振れする見通し。この影響を除けば実質増益という。同時に発表した上期(5月21日~11月20日)決算は、売上高が2156億2200万円(前年同期比17.0%増)、純利益が34億2200万円(同56.8%減)だった。
■平和堂 <8276> 2,133円 -96 円 (-4.3%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
平和堂<8276>が3日ぶりに反落した。28日の取引終了後に発表した24年2月期第3四半期累計(2月21日~11月20日)の連結決算は、営業収益が前年同期比2.2%増の3124億9800万円、経常利益が同14.2%増の91億2100万円だった。増収増益となった半面、経常利益の通期計画に対する進捗率は約65%にとどまった。11月までの直近3カ月間の経常利益は同9%減と低調に推移し、業績の下振れを懸念した売りが優勢となったようだ。第3四半期累計では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行したことで外出需要が回復。物価高による単価上昇もあって営業収益の増加につながった。光熱費の使用量削減などの取り組みも利益を押し上げる要因となったとしている。
■東邦チタニウム <5727> 1,896円 -43 円 (-2.2%) 本日終値
東邦チタニウム<5727>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、ナブテスコ<6268>が安い。28日、米ボーイング<BA>が「737MAX」について、航空各社に緊急点検を要請していると伝わった。方向操舵システムのボルトに緩みが生じている可能性があり、更なる問題があった際に米連邦航空局は追加措置を検討すると報じられている。同日の米国市場でボーイングの株価は下落しており、東京市場でも関連銘柄の重荷となったようだ。
■INPEX <1605> 1,904.5円 -20 円 (-1.0%) 本日終値
INPEX<1605>と石油資源開発<1662>が軟調推移。東証の業種別指数で「鉱業」は下落率トップとなり、「石油・石炭製品」が下落率上位に入っている。28日の米国市場で原油先物相場は大幅安。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は3.2%安となった。イエメンの親イラン武装組織フーシによる紅海での商船攻撃が相次ぐなか、欧州の海運大手が紅海での運航を計画していると明らかにし、原油輸送の混乱による価格上昇の思惑が後退した。INPEXと石油資源に対しては、原油価格の上昇による収益押し上げ効果への期待が和らぎ、売りが優勢となった。
■サンデン <6444> 199円 +45 円 (+29.2%) 一時ストップ高 本日終値
サンデン<6444>が大幅高。同社は28日、グループのサンデン・インターナショナル(米国)が北米エリアでは初となる電気自動車(EV)向け電動コンプレッサーの生産ラインを本格稼働させたと発表。これが材料視されたようだ。これにより、日本・中国・欧州・北米と4極生産体制を実現し、顧客の近くで生産することが可能になる。同社は今後、各地域で生産性改善を推進し、ノウハウを他の生産拠点に水平展開することで、グローバルでの更なる生産能力向上に努めるとしている。
■岡山製紙 <3892> 1,422円 +249 円 (+21.2%) 一時ストップ高 本日終値
岡山製紙<3892>は急騰。28日取引終了後に24年5月期単独業績予想の修正を発表。営業利益を7億2000万円から15億円(前期比2.4倍)へ大幅に引き上げており、これを好感した買いが集まった。価格改定の効果が出る見込み。物価上昇による消費抑制の影響で段ボール原紙を中心とした板紙の需要が減退しており、これを受け売上高予想については従来予想(同1.2%増の110億円)を据え置いている。
■イーディーピー <7794> 1,796円 +268 円 (+17.5%) 本日終値
イーディーピー<7794>が急騰。日本経済新聞電子版が28日、「早稲田大学発スタートアップのパワーダイヤモンドシステムズ(PDS、東京・新宿)は基板に人工ダイヤモンドを使う『ダイヤモンド半導体』で従来より大きな電流を流せるようにした」と報じた。記事にはPDS以外の社名の記載はないが、EDPは人工ダイヤモンドを手掛ける企業とあって、ニュースに反応した買いが入ったようだ。ダイヤモンド半導体関連銘柄と位置付けられる旭ダイヤモンド工業<6140>も堅調に推移した。報道によると、これまでダイヤモンド半導体は5アンペアを上回る電力は流せなかったが、PDSは6.8アンペアを達成。2024年から企業と連携して実用化に向けた共同研究などを進めるとしている。
■ネクスグループ <6634> 146円 +17 円 (+13.2%) 本日終値
ネクスグループ<6634>が急伸。28日の取引終了後、子会社ネクスのエッジAIコンピューター「AIX-01NX」について、米IronYun USAが提供するAIビジョンプラットフォーム「Vaidio AI Edge Package」を組み込んだソリューションとして動作することを確認し、「Vaidio」を活用した映像分析AIソリューションの取り組みで協業を始めると発表。これを材料視した買いが入った。
■アテクト <4241> 882円 +100 円 (+12.8%) 本日終値
アテクト<4241>が続急騰。半導体関連人気は時価総額の大きい主力どころから値動きの軽い中小型株に波及してきた。同社は半導体保護資材(スペーサーテープ)で世界シェア約7割という圧倒的シェアを有しており、半導体市況の底入れが確認されるなか、水準訂正を見込んだ投資マネーが流入している。直近信用買い残も26万株程度にとどまっており、株式需給面でも上値の重さは意識されにくい。
■バーチャレク <6193> 1,115円 +108 円 (+10.7%) 本日終値
バーチャレクス・ホールディングス<6193>が高い。28日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、有価証券の保有や利用、運用を手掛けるベルインベストメンツ(東京都中央区)のバーチャレク株の保有割合が5.00%となったことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は12月20日。
★元日~4日に、2024年「新春特集」を一挙、"27本"配信します。ご期待ください。
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