オプティム Research Memo(2):2024年3月期第2四半期はストック売上が順調に成長(2)
■要約
4. 今後の見通し
2024年3月期の連結業績については、売上高で前期比10.0%増の10,205百万円、営業利益で同10.8%増の1,939百万円、経常利益で同10.4%増の1,805百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.9%増の1,106百万円を見込んでいる(期初計画どおり)。売上高については、前期と同水準の成長率(前期は11.6%)で、創業来24期連続となる過去最高売上高を目指す。EMM及びMDM市場が堅調に拡大するなか、オプティム<3694>の主力製品・サービスは優位なポジションにあり、ストック売上が増加する傾向は、下期も継続すると想定される。X-Techサービスについては、各産業においてDXが急速に進展していることが追い風になるなか、優先度の高い“キラーサービス”で積極投資及び販売強化を実行し、将来的な安定成長を支えるストック売上の底上げを図る。通期の売上高予想に対する第2四半期までの進捗率は43.0%と例年並みである。同社の売上構造は、月額課金によるストック型のライセンス収入が中心となっていること、及びフロー型のカスタマイズ売上の検収時期が下期に集中する傾向があるといった理由から、売上は下期偏重となる。利益については、積極的な成長投資を行いながらも過去最高営業利益を目指す。通期の営業利益予想に対する第2四半期までの進捗率は39.3%(前年同期は33.9%)と前期を上回っており、より積極的な成長投資を継続しながらでも十分達成可能な利益想定であると弊社では考えている。
■Key Points
・2024年3月期第2四半期はストック売上が順調に成長。主力の「Optimal Biz」、「OPTiM Cloud IoT OS」に加え、「OPTiM Geo Scan」等がライセンス数を伸ばす
・極めて安全性の高い財務状況。将来的なM&A等にも余力を残す
・“第4次産業革命の中心的な企業となる”べく成長投資を継続。アグリテック、デジタルコンストラクション、マーケティングDX等の分野でキラーサービスが進化
・2024年3月期は、売上高で創業来24期連続増収、過去最高の営業利益を目指す。第2四半期までの進捗率は順調であり、積極的な成長投資と利益確保の両立が期待できる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《SI》
提供:フィスコ