IIF Research Memo(7):長短の手元流動性に問題はなく、財務の健全性は高い
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
インターネットインフィニティー<6545>の2024年3月期第2四半期末の総資産は前期末比74百万円増の3,258百万円となった。このうち流動資産は同77百万円増の2,126百万円となった。これは主に、現金及び預金が33百万円、受取手形及び売掛金が25百万円増加したことなどによるものである。固定資産は、有形固定資産が40百万円、無形固定資産が16百万円減少した一方で、投資その他の資産が53百万円増加したことなどにより、同3百万円減の1,132百万円となった。負債合計は、同71百万円増の1,967百万円となった。このうち、流動負債は、預り金が94百万円、賞与引当金が38百万円増加した一方で、未払法人税等が17百万円減少したことなどにより、同156百万円増の1,613百万円となった。固定負債は、長期借入金が64百万円減少したことなどにより、同85百万円減の354百万円となった。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が33百万円増加したことに加え、自己株式が32百万円増加したことなどにより、同3百万円増の1,291百万円となった。これらの結果、自己資本比率は同0.9ポイント低下の39.6%、流動比率は同8.8ポイント低下の131.8%、固定比率は同0.4ポイント低下の87.7%となった。自己資本比率、流動比率は若干のマイナスとなっているものの、依然として問題のない水準であり、財務の健全性は高いと弊社では見ている。
2024年3月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは197百万円の収入となった。これは主に預り金84百万円、減価償却費81百万円等による資金の増加が、法人税等の支払額57百万円等による資金の減少を上回ったことによるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは60百万円の支出となった。これは主に、差入保証金の差入による支出38百万円、有形固定資産の取得による支出32百万円等による資金の減少が、差入保証金の回収による収入17百万円等による資金の増加を上回ったことによるものである。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出53百万円、自己株式の取得による支出46百万円があったことなどにより、103百万円の支出となった。これらの結果、現金及び現金同等物は33百万円増加し、四半期末残高は1,140百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
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提供:フィスコ