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8137 サンワテクノス

東証P
2,182円
前日比
-1
-0.05%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.7 0.67 5.50 19.38
時価総額 350億円
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サンワテクノス Research Memo(2):2024年3月期第2四半期累計業績は売上高・各段階利益とも過去最高更新


■業績動向

1. 2024年3月期第2四半期累計の業績概要
サンワテクノス<8137>の2024年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比5.3%増の88,867百万円、営業利益で同4.3%増の3,442百万円、経常利益で同3.5%増の3,700百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同21.7%増の3,075百万円といずれも会社計画を上回り、第2四半期累計期間として過去最高を連続で更新した。

製造業全般において部材の先行手配の反動による在庫調整局面が続いたことにより、受注高は同25.8%減の75,877百万円と減少したものの、中国の太陽光関連業界向け需要を取り込めたことや、昨年度までの受注残が売上として計上されたことにより売上高は増収を確保した。四半期ベースの受注動向について見ると、2023年3月期第1四半期の55,127百万円をピークにして減少傾向となり、2024年3月期第2四半期は33,896百万円とほぼ3年前の水準まで戻った格好だが、先行手配分の需要が剥落したと見ることができる。コロナ禍以降、半導体不足の影響やサプライチェーンリスクの高まりで、2022年前半までは部材確保のため先行手配が続いたことで受注残高が急速に積み上がり、2023年3月期第2四半期末には約6カ月分の売上に相当する水準まで達した。2024年3月期第2四半期末時点では受注残の消化が進んだとは言え、依然4カ月を超える受注残を抱えている。コロナ禍前は2カ月強程度の水準で推移していたことを考えると、しばらくは受注高の減少が続いたとしても受注残高の消化で売上高を確保できると見られる。

営業利益は前年同期比で143百万円の増益となった。増減要因について見ると、売上総利益率の悪化(前年同期比0.1ポイント低下)で272百万円、販管費の増加で186百万円の減益要因となったが、増収効果で510百万円、為替の円安効果で91百万円の増益要因となった。平均為替レートは134.8円/米ドルとなり、前年同期の122.8円/米ドルから約12円/米ドルの円安となり、国内事業会社は127百万円の増益要因となった。一方、海外事業会社は仕入販売取引で100百万円の減益要因となったが、期末為替レートが前期末から円安となったことによる期末換算レート差による増益効果64百万円があった。会社計画との比較では、842百万円の上振れとなった。売上高の上振れによる売上総利益の増加となったほか、Web会議の活用やRPA導入による業務の効率化など収益力強化対策に取り組んだことで販管費を抑制できたことが要因だ。

なお、同社は企業価値向上のための施策として、政策保有株式の見直しも積極的に進めており、2024年3月期第2四半期累計では投資有価証券売却益557百万円を特別利益として計上した。売却した資金は、成長投資のほか株主還元に充当していくことにしており、今後も売却を進めていく意向である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SO》

 提供:フィスコ

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