２９日の米株式市場の概況、米長期金利の低下続きＮＹダウは小幅続伸

　２９日の米株式市場で、ＮＹダウが前日比１３．４４ドル高の３万５４３０．４２ドルと小幅に続伸した。米長期金利が一段と低下したことが投資家心理を上向かせた。７～９月期の実質国内総生産（ＧＤＰ）の改定値が速報値から上方修正されたことも、景気後退を巡る懸念を和らげた。もっとも３０日に発表される個人消費支出（ＰＣＥ）デフレーターなどを見極めたいとのムードもあって、上値追いには慎重な姿勢が広がった。

　ゼネラル・モーターズ<GM>が急伸。フットロッカー<FL>が大幅高となったほか、インテル<INTC>やナイキ<NKE>、アメリカン・エキスプレス<AXP>が堅調推移。半面、ラスベガス・サンズ<LVS>とシグナ・グループ<CI>が売られ、マイクロソフト<MSFT>とウォルマート<WMT>、シェブロン<CVX>が下落した。

　ナスダック総合株価指数は２３．２６６ポイント安の１万４２５８．４９０と反落した。メタ・プラットフォームズ<META>やテスラ<TSLA>が安く、ブロードコム<AVGO>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>が冴えない。一方、ワークデイ<WDAY>やローバー・グループ<ROVR>が急騰し、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>やエヌビディア<NVDA>がしっかり。バイオジェン<BIIB>やデータドッグ<DDOG>も買われた。

出所：MINKABU PRESS