Jストリーム Research Memo(10):厳しい業況だが、新サービスは引き続き積極開発
■業績動向
3. 新サービスの開発
業況は厳しかったものの、戦略市場でさらなる成長を続けるため、Jストリーム<4308>は引き続き新たなサービスを積極的に開発している。このため、ハードウェア投資は上期計画の6割程度の進展となったが、サービスソフトウェア投資についてはほぼ予定通りに消化、下期については業績状況を鑑み、「J-Stream Equipmedia」の提供価値を高めるソフトウェアへの投資を中心に推進する。そのようななかで、2024年3月期第2四半期は「動画内製化支援」をはじめ「Webinar Lounge」「METAGOイベントパッケージ」「どこでもバーチャルプロダクション」の提供を開始したほか、VideoStepの子会社化に、動画マニュアルを容易に作成できるSaaS「VideoStep」をサービスに加えた。また、「J-Stream Equipmedia」「J-Stream CDNext」が情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得した。
上記新サービスのなかでも、「動画内製化支援」と「Webinar Lounge」が注目される。「動画内製化支援」は、動画制作ノウハウのレクチャーや機材導入支援、動画のクオリティチェックなどの支援を通じて、「動画を継続的に自社内で作りたい」という内製化ニーズに応えるサービスで、簡単なものは自社内で制作するが、より高度なニーズに対しては同社が関連サービスを付加的に提供していく考えである。また、「Webinar Lounge」は、製薬企業のWeb講演会に参加した医師同士が、講演会後などに双方向コミュニケーションでディスカッションや情報交換ができる新たなラウンジサービスで、医師の「もっと薬剤や講演テーマについて知りたい」というニーズに応えるとともに、Web講演会の付加価値を高めることができるサービスでもある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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提供:フィスコ