Jストリーム Research Memo(5):3領域の異なるニーズに対し最適な商品・サービスを提供
■事業内容
3. 市場別サービス
Jストリーム<4308>のビジネスモデルは、動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」や「ライブ配信サービス」を販売し、周辺サービスをプラスしながら、CDNサービス「J-Stream CDNext」の利用増加につなげるものである。「J-Stream Equipmedia」や「J-Stream CDNext」は付加価値の高いサービスであるため、売上の増加以上に利益が拡大する収益構造となっている。同社はまた、医薬業界のEVC※1(以下、医薬)領域、金融及び一般企業のEVC(以下、EVC)領域、メディア・コンテンツ業界を中心としたOTT※2領域の3領域を戦略市場として設定している。各領域におけるデジタル化ニーズはそれぞれ異なっている。デジタルマーケティングに対し長年課題を持っている医薬領域には「ライブ配信サービス」などを提供している。また、業務の効率化を進めたいEVC領域に対しては、ラインナップを強化してオンライン会議やテレワーク、eラーニング、統合型マーケティングなど様々なニーズに幅広く対応し、OTT領域には、放送事業者の放送同時配信やコンテンツプロバイダの動画配信サービス参入などを支援するなど、市場別に各企業にとって最適な形にカスタマイズした商品・サービスを提供している。
※1 EVC(Enterprise Video Communication):社内情報共有など一般企業における動画を使ったコミュニケーション。
※2 OTT(Over The Top):動画配信サービスや音楽配信サービスなど、インターネットを通じてコンテンツを配信するサービスのこと。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SO》
提供:フィスコ