三菱紙などパルプ・紙株が上昇、円高メリットのバリュー株として選好
三菱製紙<3864>が堅調推移。王子ホールディングス<3861>や日本製紙<3863>が買われ、東証の業種別指数で「パルプ・紙」は上昇率トップとなっている。外国為替市場では前日、ドル円相場が一時1ドル=147円台前半までドル安・円高が進行した。足もとでは148円台前半まで戻している。もっとも、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げサイクルの終了が市場の大方の見方となるなか、来年は利下げに転じるとの観測が広がっており、ドルの先安観を背景とした円高シナリオに投資家は身構えつつある。一方、東京市場ではこの日、日銀が定例の国債買い入れオペを実施。買い入れ予定額を減額したことなどを背景に、長期金利は上昇した。米長期金利も時間外取引では低下基調に一服感が出ている。バリュー株の下支え効果をもたらすなか、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回るパルプ・紙株に対しては円高による収益改善期待も相まって、物色の矛先が向かったようだ。
出所:MINKABU PRESS
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