信用
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4040 南海化学

東証S
1,955円
前日比
-24
-1.21%
PTS
1,954.1円
14:53 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
5.5 0.49 2.81
時価総額 45.6億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─11~12月相場の主役は半導体関連セクター!


「11~12月相場の主役は半導体関連セクター!」

●浮上する中・長期的な成長テーマ!

 国際マネーはリスクオンの姿勢を鮮明にしている。アメリカ市場のエヌビディア<NVDA>、マイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>など巨大IT企業の株価切り返しが好例だろう。リスクオフの状況下では投機(売り)が主役だが、リスクオンだと投資(買い)がメインになる。ショート筋は手仕舞いを急ぐ必要があろう。

 日本市場ではレーザーテック <6920> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]、東京精密 <7729> [東証P]など半導体製造装置関連セクターが連日の大商いとなっている。中期的な成長テーマを先取りする動きである。

 すなわち、生成AI(人工知能)、AIサーバー、GPU(画像処理半導体)、HBM(広帯域メモリ)の需要急増だ。台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>、韓国サムスン、マイクロン・テクノロジー<MU>などが増産の構えをみせている。さらに、EV(電気自動車)向けを中心に、パワー半導体の需要が盛り返すだろう。

 南海化学 <4040> [東証S]は苛性ソーダなど基礎化学品が主力だが、最近はハイテク工場の廃液処理(リサイクル)事業を手掛け、これが将来の収益の柱になりつつある。TSMCの熊本工場(菊陽町)に参入を図っているという。2024年3月期の1株利益予想は505.1円(前期は391.9円)と激増する。配当は50円(同15円)を計画している。

 萩原電気ホールディングス <7467> [東証P]は名古屋地盤の半導体商社だ。売上高の85%がデバイスとなっている。主要取引先はデンソー <6902> [東証P]である。業績は自動車業界のエレクトロニクス仕様を背景に、絶好調に近い。2024年3月期の1株利益は534.8円(前期は554.7円)となる。配当は30円増の185円を予定する。

●製造業の国内回帰→新工場の建設ラッシュ!

 日本経済を活性化させている製造業の国内回帰、新工場の建設ラッシュの目玉は半導体分野だ。TSMCの熊本工場をはじめ、ラピダスの千歳工場、SBIホールディングス <8473> [東証P]と台湾のPSMC(力晶積成電子製造)の宮城工場(大衡村)、マイクロン・テクノロジーの広島工場の増設(最先端の新ライン)など目白押しである。

 マーケットの関心は熊本→北海道→宮城に移る。政府は1.9兆円の半導体支援を行う。すでに、熊本県の菊陽町、隣の合志市はゴールドラッシュ並みの状況だ。合志市には東京エレクトロンの工場がある。ソニーグループ <6758> [東証P]は菊陽町と合志市に新工場を建設する。

 今後、宮城県が活気づくのは当然だろう。地元の七十七銀行 <8341> [東証P]、じもとホールディングス <7161> [東証S]が潤うのは間違いない。きらやか銀行、仙台銀行を傘下に持つじもとホールディングスは筆頭株主がSBIグループのSBI地銀ホールディングスだ。先行き何かと話題になろう。

 製造派遣、請負のnms ホールディングス <2162> [東証S]はパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]、ソニーグループ、ダイキン工業 <6367> [東証P]を主要取引先とする。3社とも絶好調だ。nms ホールディングスの2024年3月期の1株利益は51.5円(前期は32.5円)と急増の見通しだ。58.3%増益となる。

 半導体製造装置のKOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]は直近IPO銘柄だが、売り出し(国内2500万株、海外3380万株)のうち、海外分は「10倍の応募があった」(大手証券)といわれている。需給面の良好さは株高につながる。なにしろ、兜町では「需給はすべての材料に優先する」という。

2023年11月17日 記

株探ニュース

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