新興市場銘柄ダイジェスト:サンバイオは一時ストップ安、売れるネット広告がストップ高
<2997> ストレージ王 564 +31
大幅に反発。前日午後に開示された大量保有報告書で、個人投資家の藤本茂氏がストレージ王株9万6400株(保有割合5.22%)を所有していることが5%ルールに基づく変更報告書で明らかになっており、改めて買い材料視されている。保有目的は純投資で、報告義務発生日は9月1日。同報告書によると、藤本氏は市場内で断続的にストレージ王株を取得しており、買い意欲を刺激された向きの資金が入っているようだ。
<9235> 売れるネット広告 918 +150
ストップ高。前日に公開価格(910円)を8.0%下回る837円で初値を付け、24日朝も718円まで下落したが、その後は買い戻しが入って前日比でプラス圏に転じている。ネット広告の費用対効果改善のためのクラウドサービスやマーケティング支援サービスが事業の柱で、24年7月期の営業利益予想は前期比65.7%増の2.50億円。好業績見通しであるにもかかわらず上場直後から売りが先行していたため、見直し買いが入っているようだ。
<4592> サンバイオ 491 -93
一時ストップ安。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会が11月6日に開催する再生医療等製品・生物由来技術部会の審議事項で、サンバイオの国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認が議題として挙げられていなかったことが嫌気され、売り優勢となっている。サンバイオは24年1月期中の承認取得を目指し、収量に関する課題の解決や生産関連の審査対応に注力している。
<6030> アドベンチャー 5190 +455
大幅に4日ぶり反発。東海東京調査センターがレーティング「Outperform」、目標株価1万0380円(前日終値4735円)で新規にカバレッジを開始している。同センターは、アドベンチャーが運営する「skyticket」のユーザー数増加に加え、国内・海外航空券のテイクレート(取扱高のうちの旅行事業者の収益割合)にアップサイド余地があること、ホテルやレンタカー等の予約も事業の柱として育ってきていることを注目点として挙げている。
<9166> GENDA 2004 +144
大幅に4日ぶり反発。アミューズメント施設向けのプライズ(景品)卸売事業を展開するアレスカンパニー(千葉県松戸市)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表している。取得価額は非開示だが、直前事業年度末の連結純資産額(23年1月期は112.40億円)の15%を下回る金額という。グループのアミューズメント施設でのプライズ調達拡充のほか、グループでアレスカンパニーに新規取引先を紹介するなどして利益拡大を図る。
<9561> グラッドキューブ 611 +47
大幅に反発。AI開発などを手掛けるworkhouse(東京都江東区)からの事業の一部譲受に関する契約を締結し、事業譲受が完了する見通しになったと発表している。対象事業は、AI開発・運用、受託開発、医療DX開発及び医療サービスに関わる運用、画像解析。譲受価額は4.00億円。基本合意書締結の予定日を9月29日から10月29日に延期していたが、同月23日に事業譲渡契約を締結したことから買い安心感が広がっているようだ。
《ST》
提供:フィスコ