新興市場銘柄ダイジェスト:INFORICHは大幅に反発、ケイファーマが大幅高
<9348> ispace 847 +68
一時ストップ高。西村康稔経済産業相は20日の閣議後会見で、ispaceに120億円の支援を決定したと発表したと一部メディアで報じられ、投資資金が流入している。報道によると「スタートアップを支援する中小企業技術革新制度(日本版SBIR)を活用する」という。ispace株は朝方に上場来安値まで急落していただけに、報道を受けて見直し買いが入っているようだ。
<5134> POPER 600 -35
上場来安値。23年10月期の営業損益予想を従来の0.72億円の黒字から0.35億円の黒字(前期実績0.20億円の赤字)に下方修正している。一部の大手学習塾の売上が仕様変更等の影響で来期にずれ込むほか、大手学習塾の解約、新規大手学習塾の課金開始時期が来期となる案件が増加したため。販管費は当初予想の6.11億円を下回る5.73億円に抑制できるものの、売上高の下振れ(9.03億円から8.27億円に下方修正)を補いきれない見通し。
<9338> INFORICH 3790 +300
大幅に反発。元Meta(旧Facebook社)の佐々木丈士氏が11月1日付で執行役員CHRO(Chief Human Resource Officer)に就任すると発表している。佐々木氏は15年にMetaに入社し、日本や韓国、香港などで人事戦略を担当。今年7月からINFORICHに入社していた。佐々木氏は「アジアでの人事経験、グローバルな視野、地域の特性やニーズの理解を持って、これまで以上に組織の開発に取り組む」とコメントしている。
<6579> ログリー 671 -42
4日ぶり反落。18日に世界最大の独立系セルサイド広告企業の米Magnite社とRTB(リアルタイムでの広告枠競争入札)接続を開始したと発表し、引き続き買い材料視されている。接続で自社のネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」の需要拡大が期待できるほか、Magnite社はトップクラスの媒体主と関係を持つなどの優位性があるため、ログリーの長期的な収益拡大が見込めるとしている。
<4896> ケイファーマ 864 +104
大幅高。17日に新規上場し、同日に980円まで値上がりした後は利益確定売りで続落していたが、買い戻しが入っている。iPS創薬事業でALS治療薬候補導出に伴うアルフレッサファーマ(大阪市)からの契約一時金等を計上し、23年12月期の営業損益予想は3.02億円の黒字(前期実績3.53億円の赤字)に転換する見込み。19日には758円まで下落し、初値(875円)を13%超も下回ったことから下げ過ぎ感が台頭しているようだ。
<2351> ASJ 602 +2
もみ合い。グループ会社のASUSA CorporationのCOO(最高執行責任者)で理学博士の西田博史氏が公表した通信技術「HNC」に関する論文が、国際電子技術者学会のアルゴリズム部門とネットワークセキュリティ部門の2部門で最優秀論文賞を受賞したと発表している。HNCは、セキュリティを高めつつ、パケットロスを回避するとともに通信の遅延を減少させる一つの手段として考案されている。
《ST》
提供:フィスコ