サイバーコム Research Memo(6):無借金経営で財務内容は健全
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
サイバーコム<3852>の2023年12月期第2四半期末の資産合計は前期末比35百万円減少の10,725百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が240百万円減少し、合同運用指定金銭信託での資金運用として有価証券を300百万円取得した。また、固定資産では繰延税金資産が102百万円減少したほか、減価償却の進展により有形固定資産が5百万円、無形固定資産(ソフトウェア)が3百万円それぞれ減少した。
負債合計は、前期末比321百万円減少の3,750百万円となった。主な変動要因を見ると、流動負債では買掛金が60百万円増加した一方で、賞与引当金が288百万円、未払費用が101百万円それぞれ減少した。また、固定負債では退職給付引当金が49百万円増加した。純資産合計は同286百万円増加の6,974百万円となった。配当金の支払及び四半期純利益の計上により、利益剰余金が286百万円増加した。
経営指標を見ると、自己資本比率は前期末の62.2%から65.0%へ上昇した。無借金経営が続いているほか、金融資産(現金及び預金)も約17億円と潤沢なことから、財務の健全性は高いと判断される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《SI》
提供:フィスコ