<動意株・12日>(大引け)=出光興産、コーナン、エヌピーシーなど(その1)
出光興産<5019>=後場買われる。午前11時30分ごろ、トヨタ自動車<7203>との間でBEV(バッテリー電気自動車)用全固体電池の量産実現に向けて協業を始めたと発表。これが手掛かりとなっている。今回の協業は、BEV向けに高容量・高出力を発揮しやすいとされる硫化物系の固体電解質が対象。硫化物固体電解質は柔らかく他の材料と密着しやすいため、電池の量産がしやすいという。
コーナン商事<7516>=大幅反発で年初来高値更新。11日の取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業収益は前年同期比7.2%増の2382億1000万円、経常利益が同16.9%増の149億5900万円だった。リフォーム関連やプロ向け商材、ペット用品が好調を維持。園芸用品や電動自転車、ヘルメットも堅調だった。更に、ホームインプルーブメントひろせを子会社化したことによる影響を織り込み、通期の業績予想を上方修正しており、業況を好感した買いが入ったようだ。24年2月期の営業収益の見通しについては、4532億円から4704億5000万円(前期比7.2%増)、経常利益の見通しは209億円から211億円(同1.8%増)に見直した。
エヌ・ピー・シー<6255>=ストップ高人気。11日の取引終了後、23年8月期の連結決算発表にあわせ、24年8月期の業績予想を開示した。売上高は前期比11.4%増の103億8400万円、営業利益は同62.2%増の15億8400万円を見込む。更に、年間配当予想は同1円増配の7円に設定しており、これらをポジティブ視した買いが集まった。受注残高が積み上がるなか、米国太陽電池メーカーの主要顧客に対する新工場向けの装置や、電子部品や自動車向けのFA装置などの売り上げが寄与する。同時に3カ年の新たな中期経営計画も公表。最終年度の26年8月期に売上高を120億円に、営業利益を19億円に伸ばす目標を掲げた。23年8月期の売上高は前の期比2.1倍の93億2000万円、営業利益は同57.5%増の9億7600万円だった。
野村マイクロ・サイエンス<6254>=戻り足鮮明。半導体向けを中心に超純水装置を展開しており、韓国サムスンを主要顧客に東アジア地域に重点を置いているが、その技術力の高さが相次ぐ大型案件獲得に結実。半導体市況の低迷がいわれるなかも、超純水装置に対する需要には陰りがなく、高水準の受注残を背景に24年3月期もトップラインが前期比2ケタ伸長を見込むなど好調だ。会社側では「半導体市況の低迷がいわれるなかも、当社の製品は半導体製造工程のインフラに関わる部分で、半導体製造装置関連メーカーとは異なり短期的視点での受注環境という点ではあまり影響がない」(総務部)としている。今期の営業利益は前期比7%増の70億円を見込むが、同社は業績見通しに保守的な傾向があり、現状では上振れ余地が大きいとみられている。足もと東京株式市場では半導体関連株が総じて上値指向にあり、そのなかPER11倍前後の同社株は割安感があり、上値余地が大きいとみた投資資金の流入が活発となった。
コーナン商事<7516>=大幅反発で年初来高値更新。11日の取引終了後、24年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業収益は前年同期比7.2%増の2382億1000万円、経常利益が同16.9%増の149億5900万円だった。リフォーム関連やプロ向け商材、ペット用品が好調を維持。園芸用品や電動自転車、ヘルメットも堅調だった。更に、ホームインプルーブメントひろせを子会社化したことによる影響を織り込み、通期の業績予想を上方修正しており、業況を好感した買いが入ったようだ。24年2月期の営業収益の見通しについては、4532億円から4704億5000万円(前期比7.2%増)、経常利益の見通しは209億円から211億円(同1.8%増)に見直した。
エヌ・ピー・シー<6255>=ストップ高人気。11日の取引終了後、23年8月期の連結決算発表にあわせ、24年8月期の業績予想を開示した。売上高は前期比11.4%増の103億8400万円、営業利益は同62.2%増の15億8400万円を見込む。更に、年間配当予想は同1円増配の7円に設定しており、これらをポジティブ視した買いが集まった。受注残高が積み上がるなか、米国太陽電池メーカーの主要顧客に対する新工場向けの装置や、電子部品や自動車向けのFA装置などの売り上げが寄与する。同時に3カ年の新たな中期経営計画も公表。最終年度の26年8月期に売上高を120億円に、営業利益を19億円に伸ばす目標を掲げた。23年8月期の売上高は前の期比2.1倍の93億2000万円、営業利益は同57.5%増の9億7600万円だった。
野村マイクロ・サイエンス<6254>=戻り足鮮明。半導体向けを中心に超純水装置を展開しており、韓国サムスンを主要顧客に東アジア地域に重点を置いているが、その技術力の高さが相次ぐ大型案件獲得に結実。半導体市況の低迷がいわれるなかも、超純水装置に対する需要には陰りがなく、高水準の受注残を背景に24年3月期もトップラインが前期比2ケタ伸長を見込むなど好調だ。会社側では「半導体市況の低迷がいわれるなかも、当社の製品は半導体製造工程のインフラに関わる部分で、半導体製造装置関連メーカーとは異なり短期的視点での受注環境という点ではあまり影響がない」(総務部)としている。今期の営業利益は前期比7%増の70億円を見込むが、同社は業績見通しに保守的な傾向があり、現状では上振れ余地が大きいとみられている。足もと東京株式市場では半導体関連株が総じて上値指向にあり、そのなかPER11倍前後の同社株は割安感があり、上値余地が大きいとみた投資資金の流入が活発となった。