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富田隆弥の【CHART CLUB】 「10月は反発を想定、外国人買いの復活も」


◆“中秋の名月”の前日、9月28日の日経平均株価は一時697円安の3万1674円まで売られ、厳しい下げとなった。ただ、この日は9月末の配当落ち(約220円)があり、日足は9月15日高値から9本目、週足は8月1日高値の週から9本目という変化日でもあった。8月18日安値の3万1275円や26週移動平均線(28日時点3万1456円)にも迫り、チャートはここが一つのポイントとなろう。

◆米国市場は、(1)長期金利の上昇、(2)ドル高、(3)原油上昇、(4)ヘッジファンドの決算接近に伴う売りなどを背景に下げ基調にあったが、ここにきて(5)政府機関の一部閉鎖懸念が追い打ちをかける格好となった。NYダウナスダックはともに8月に付けた安値を割り込み、日足チャートは「二段下げ」に突入した。

◆カギを握る米国株の下落は無視できないが、ただNYダウは二段下げのN計算値(3万3420ドル)に到達し、ナスダックもN値(1万2864ポイント)に迫る。NYダウは8月1日高値の週から9週を経過し、短期RCI(順位相関指数)は底値圏に到達することから、チャート的にはそろそろ下げ止まる可能性もある。

◆日本市場で外国人投資家(現物株ベース)は、9月に入り第3週まで1兆9537億円と大幅に売り越している。これが下落の一因であることは間違いないが、中間期の9月と本決算の3月の売り越しはいつものことだ。今年3月には2兆2503億円を売り越したが、4月は2兆1510億円、5月は2兆3907億円、6月は1兆5705億円とその後に大きく買い越している。昨年の9月は8284億円を売り越したが、10月は1464億円、11月は1兆2873億円とその後買い越しを続けており、今年も同じように10月以降は買い越すことが想定される。

前回の本コラムで「9月終盤は押し目買いの好機」と触れたが、その見方は変わらない。28日に1対4の株式分割を行ったアドバンテスト <6857> [東証P]は7月高値から3割ほど調整を入れており、今回の分割落ちが押し目買いのポイントになる可能性がある。まずはリバウンド狙いだが、同様に調整を入れた主力株はここでの打診買いも一策と思われる。

(9月28日 記、次回更新は10月7日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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