レーザーテクは売り優勢、米半導体株安嫌気もASMLのラピダス工場協力はプラス材料
レーザーテック<6920>が続落、7月下旬を境にボックス圏往来の中も徐々に下値切り上げ波動を形成してきたが、足もとは利益確定を急ぐ動きが優勢となっている。前日の米国株市場では長期金利上昇を背景にハイテクセクター中心に売られ、半導体関連株も総じて軟調、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下落率はNYダウやナスダック総合株価指数を上回った。これを受けて東京市場でも半導体製造装置関連の主力どころは見送りムードが強い。一方、オランダの半導体露光装置大手のASML<ASML>が来年後半をメドに北海道に技術支援拠点を新設し、最先端半導体量産を目指す日の丸半導体会社ラピダスが建設中の千歳工場に協力する計画が伝わっており、日本の半導体製造装置メーカーには追い風材料となる。特にEUV露光装置分野でASMLと関係の深いレーザーテクは商機拡大につながる可能性がある。
出所:MINKABU PRESS
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