<注目銘柄>=アルファP、刊行点数順調に増加し業績を牽引
アルファポリス<9467>は下値拾いの好機と考えたい。
同社は、運営する投稿サイトのなかから人気のある小説や漫画などを書籍化する出版事業が主力。出版される作品はライトノベルと呼ばれる若者向けの娯楽小説や漫画が多く、映像化やアニメ化された作品も多い。
8月10日に発表された第1四半期(4~6月)単独決算は、営業利益は5億2400万円(前年同期比21.4%増)と第1四半期として過去最高を更新した。編集部門の体制強化や投稿サイトの充実などにより、前年同期比36点(28.3%)増となる163点を刊行したことが牽引。また、電子書籍の販売体制強化や作品露出の強化などの拡販施策も奏功した。
24年3月期通期計画では、刊行点数676点を計画。ライトノベルではシリーズ累計20万部超の人気作を継続して刊行するほか、漫画については初版3万部を超えるヒット作のシリーズを複数刊行する予定。また、期中に2作品のテレビアニメの放送が予定されていることもプラスに働く。売上高は100億円(前期比7.7%増)を見込むが、事業基盤強化を目的とした成長投資を行うため営業利益は23億円(同4.9%減)を予想している。
ただ、会社予想は保守的との見方も強く、第1四半期の滑り出し順調もあって上振れの可能性もある。足もとで専門部署におけるメディア化活動に注力しており、蓄積されたIPのメディア展開が進めば中期的な成長力も増しそうだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS
同社は、運営する投稿サイトのなかから人気のある小説や漫画などを書籍化する出版事業が主力。出版される作品はライトノベルと呼ばれる若者向けの娯楽小説や漫画が多く、映像化やアニメ化された作品も多い。
8月10日に発表された第1四半期(4~6月)単独決算は、営業利益は5億2400万円(前年同期比21.4%増)と第1四半期として過去最高を更新した。編集部門の体制強化や投稿サイトの充実などにより、前年同期比36点(28.3%)増となる163点を刊行したことが牽引。また、電子書籍の販売体制強化や作品露出の強化などの拡販施策も奏功した。
24年3月期通期計画では、刊行点数676点を計画。ライトノベルではシリーズ累計20万部超の人気作を継続して刊行するほか、漫画については初版3万部を超えるヒット作のシリーズを複数刊行する予定。また、期中に2作品のテレビアニメの放送が予定されていることもプラスに働く。売上高は100億円(前期比7.7%増)を見込むが、事業基盤強化を目的とした成長投資を行うため営業利益は23億円(同4.9%減)を予想している。
ただ、会社予想は保守的との見方も強く、第1四半期の滑り出し順調もあって上振れの可能性もある。足もとで専門部署におけるメディア化活動に注力しており、蓄積されたIPのメディア展開が進めば中期的な成長力も増しそうだ。(温羅)
出所:MINKABU PRESS