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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日銀の修正観測もドル買戻しに期待


11日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日銀の緩和修正観測や日本の金利高を受け、円買い先行。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化期待で、円買い一巡後はドルの買戻しが見込まれる。

前週末の取引で米10年債利回りの切り返しにより、終盤はドル買い基調を強めた。ユーロ・ドルは1.0740ドル台から1.07ドル付近まで下げ、ドル・円は147円20銭台から147円80銭台まで値を上げた。一方、原油高を背景にクロス円も堅調地合いを維持し、ドル・円を支えた。ただ、週明けアジア市場は植田日銀総裁のインタビュー記事や日本の金利高が材料視され、円買い先行。ドル・円は窓を空けて寄り付いた。

この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、13日発表の消費者物価指数(CPI)を控え積極的なドル買いは入りづらい。また、日銀による政策修正に思惑が広がり、円買いは継続しそうだ。ただ、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け政策金利据え置きが9割を超えているが、FRBは引き締め方針を緩めておらずドルは下げづらい。主要中銀の利上げ終了も意識され、ドル選好地合いが強まれば下げづらいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 欧州委員会・23年夏季中間経済見通し
・02:00 米財務省・3年債入札

《CS》

 提供:フィスコ

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