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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2084 野村A高配

東証E
2,293円
前日比
+11
+0.48%
PTS
-円
業績
単位
1株
PER PBR 利回り 信用倍率
83.81
時価総額 96.4億円

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【杉村富生の短期相場観測】 ─秋相場はハイテク系、小物が買われる展開に!


「秋相場はハイテク系、小物が買われる展開に!」

●9月のNYダウはパフォーマンスが悪い!

 猛暑は和らいだものの、今度は台風(13号が首都圏を直撃)である。いや~、忙しい。秋の彼岸花がやっと芽を出し始めた。2週間ほど遅れている。あまりの暑さに、季節を忘れたのだろう。しかし、もう9月だ。秋相場がスタートした。夏相場は内需系の主軸株を中心に想定外の堅調な値動きだったが、9~10月相場はどんな展開になるのだろうか。

 実は、NYダウの9月のパフォーマンスは悪い。2020年はマイナス2.3%、21年は同4.3%、22年は同8.8%だった。日経平均株価はこの影響を受けるだろう。スケジュール的には13日発表の8月の米国CPI(消費者物価指数)上昇率、15日のクアドルプルウィッチングがポイントになる。

 19~20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)は無風(今回は金利据え置き)だろう。日本市場では先週7日にアクティブ運用型のETF(上場投資信託)6本が東証に初めて上場した。東証はこれまで指数連動型のETFしか上場を認めていなかったが、世界的にはアクティブ運用型のETFの比率が急上昇をみせている。

 今回の6本は、シンプレクス・アセット・マネジメントの「PBR1倍割れ解消推進ETF <2080> 」「政策保有解消推進ETF <2081> 」「投資家経営者一心同体ETF <2082> 」の3本、野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS 日本成長株アクティブ上場投信 <2083> 」「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信 <2084> 」の2本、三菱UFJ国際投信が組成した「MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信 <2085> 」の1本である。

 6本のETFのキーワードは「PBR」「高配当」のほか、「持ち合い解消」である。野村アセットマネジメントの「成長株」は異質の存在だ。これらのテーマは9月25日~10月6日の「Japan Weeks」(国際金融センターの実現に向けた施策や、日本の金融資本市場としての魅力などを発信する金融庁主催のイベント)と合致する。

●主軸株は短期的には材料出尽くし?

 なお、9月の配当落ち(28日)は日経平均株価が225円、TOPIXが20.8ポイントと試算されている。パッシブ連動資産がすべて配当落ちに伴う先物買いに動いた場合、日経平均先物に1500億円強、TOPIX先物に9000億円弱の買い需要が発生する(大和証券推計)という。

 半面、10月2日には日経平均株価採用銘柄の定期入れ替えが行われる。新規採用はメルカリ <4385> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、ニトリホールディングス <9843> [東証P]、除外は日本板硝子 <5202> [東証P]、三井E&S <7003> [東証P]、松井証券 <8628> [東証P]だ。換金売りが4100億円出ると予想されている。

 一方、物色面ではSQ(先物・オプション特別清算指数の算出)などのイベント終了を受け、7~8月にフィーバーを演じてきた「低PBR」「高配当」などのセクターはとりあえず、利食い優先の展開となろう。いわゆる、短期的には材料出尽くしだ。逆に、9~10月はハイテク系を含め、不振だった小物(グロース)が買われるだろう。

 すなわち、ダイコク電機 <6430> [東証P]をはじめ、深押しの高見沢サイバネティックス <6424> [東証S]、クエスト <2332> [東証S]、ABEJA <5574> [東証G]、ジャパニアス <9558> [東証G]、GENDA <9166> [東証G]などの出直りが期待できる。

 このほか、成長性を加味すると、リサイクル、障がい福祉事業のリネットジャパングループ <3556> [東証G]、プロ野球の阪神関連のユミルリンク <4372> [東証G]、東北水産業を支援しているミクリード <7687> [東証G]、迷惑電話ブロックシステムのトビラシステムズ <4441> [東証P]などに妙味があろう。

2023年9月8日 記

株探ニュース

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