冨士ダイス---1Qは減収なるも超硬製工具類は2ケタ増収に
冨士ダイス<6167>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.6%減の41.07億円、営業利益が同9.8%減の2.90億円、経常利益が同9.3%減の3.31億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.6%減の2.37億円となった。
超硬製工具類の売上高は前年同期比11.5%増の11.91億円となった。一部の半導体関連需要が市況の変化等により低調となり、関連する工具の販売が低調に推移したが、海外向け溝付きロールや一部の鋼管用ダイス(プラグ)の販売が好調に推移した。
超硬製金型類の売上高は前年同期比3.3%減の9.83億円となった。光学素子成型用金型の販売が好調に推移した。また、自動車の電動化に関連し、車載電池用金型の販売が好調に推移したものの、部品メーカーの在庫調整も影響し、自動車部品用金型の販売が低調に推移した。
その他の超硬製品の売上高は前年同期比12.1%減の9.44億円となった。一部の半導体関連需要が継続し関連する金型の販売が堅調に推移したが、ゼロコロナ政策以降、景気低迷が継続している中国市場の影響を受け、中国向け素材販売が低調に推移した。
超硬以外の製品の売上高は前年同期比2.8%減の9.87億円となった。一部の鋼製自動車部品用金型の販売や、KF2製混錬工具の販売が堅調に推移したものの、引抜鋼管の売上が低調に推移した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.6%増の178.00億円、営業利益が同1.7%増の11.70億円、経常利益が同0.4%増の12.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.1%減の8.90億円とする期初計画を据え置いている。
《AS》
提供:フィスコ