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話題株ピックアップ【夕刊】(2):日経レバ、ソフトバンクG、セブン&アイ

■日経レバ <1570>  18,770円  -790 円 (-4.0%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が5日ぶり大幅反落、フシ目の1万9000円台を割り込んだ。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に設定されており、通常はヘッジ目的で物色されることも多いが、全体相場が荒れた値動きになると値幅取りを狙った短期資金の売り買いが活発化する傾向がある。個人投資家が日経平均先物を売買する感覚で参戦するケースが多いようだ。きょうは、前日の米国株市場でハイテク株中心にNYダウやナスダック総合株価指数が大幅に値を下げたことで、東京市場でもリスク回避ムードの強い地合いとなった。日経レバも日経平均と歩調をあわせて下値を模索する展開を余儀なくされている。直近データ(18日時点)では信用買い残が大幅に増加する一方、売り残は減少しており、個人投資家のマインドは強気優勢に傾いていたことを物語っている。実際、今週は日経平均が前日までの4営業日続伸していたが、きょうはにわかにリスクオフの地合いとなり目先思惑が外れた格好となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,573円  -207 円 (-3.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反落。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が日本時間25日朝、米シェアオフィス大手のウィーワーク<WE>に関し、「破産法の適用を申請する可能性について、同社に融資を実行した複数の米金融機関が議論している」と報じた。同社に出資するソフトバンクGに対しては、業績面での悪影響を警戒した売りが膨らみ、じり安の展開となっている。報道によると、資産運用会社のブラックロック<BLK>などがウィーワークの再建に向けた予備的な協議を行った。関係者によると、米連邦破産法11条の適用を申請する計画を支持する姿勢が示されたという。

■セブン&アイ <3382>  6,008円  -89 円 (-1.5%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は反落。24日夜の複数のメディアで、「傘下のそごう・西武の売却を最終決定するために25日に予定していた臨時の取締役会を延期したことがわかった」と報じられており、売却動向に不透明感が出ていることが嫌気された。報道によると、労働組合などの理解が十分に得られていないことや、豊島区との調整が難航していることに配慮し、最終決定を28日以降に延期することになったという。なお、そごう・西武の売却を巡っては昨年11月に売却方針を決定したものの、期限を2度にわたって延期している。

■環境管理センター <4657>  614円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 環境管理センター<4657>がストップ高。同社はアスベストや土壌汚染、放射能など環境に関する各種調査・分析を手掛ける。東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出を巡り、放射能測定への需要が高まるとの思惑から物色を集めているようだ。

■グッドスピード <7676>  1,115円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 グッドスピード<7676>が急反発。24日、過去の保険金請求に関する自主調査の経過報告を発表した。保険金水増し請求を巡る報道で前日まで急落していただけに、会社側の発表を受けていったん買い戻す動きが広がっている。調査対象は4月1日~8月8日に保険金を請求した案件の一部で、調査した案件総数は1051件。このうち、損害保険会社との再協定が必要な件数は30件だった。予定していた作業内容が変更になったにもかかわらず、当初作成した「作業指示書」の通りに保険金を算定していたという。再発防止策として、作業中に撮影した写真を目視確認した上で保険金の算定を行うとした。

■日本製麻 <3306>  944円  +119 円 (+14.4%)  本日終値
 日本製麻<3306>が急騰。カレーチェーンを展開するゴーゴーカレーグループ(石川県金沢市)が、日本麻の株式を買い増したことが、24日取引終了後に提出された変更報告書で明らかになった。これを思惑視した買いが入ったようだ。ゴーゴーカレーグループの保有比率はこれまでの15.47%から16.84%に上昇した。保有目的は「政策投資及び重要提案行為等をするため」としている。報告義務発生日は8月17日。日本麻は21日、ゴーゴーカレーグループの会長を兼務していた宮森宏和氏を社長から解任している。

■Globee <5575>  2,138円  +248 円 (+13.1%)  本日終値
 Globee<5575>が急反発。24日の取引終了後、大株主のベンチャーキャピタルによる株式売却を確認したと発表。将来的な株式売り出しに伴う需給悪化懸念が後退し、買い安心感が広がっている。グロービーが自社の株主であるNVCC8号投資事業有限責任組合に直接確認したところ、同株主の保有分が8月22日時点で0.00%(保有なし)になっていたという。同株主はグロービー上場時点(6月14日)で8.93%を保有していた。なお、今回の確認では株主名簿管理人による株主判明調査は実施していない。

■アテクト <4241>  764円  +70 円 (+10.1%) 一時ストップ高   本日終値
 アテクト<4241>が全般下げ相場に抗してカイ気配スタート、大きく700円台を回復している。今週22日にストップ高人気に買われた後、前日まで2営業日調整を入れていたが、きょうは改めて買い直されている。半導体など電子機器デバイスの実装や保護に使われるスペーサーテープで世界シェア70%と断トツのシェアを誇る。同製品はパーティクル対策でも強みを発揮しFPD(フラットパネルディスプレー)などモニターの高画質などにも貢献している。米エヌビディア<NVDA>の好決算を受けて半導体関連の中小型株にも水準訂正狙いの買いが入るなか、半導体関連のグローバルニッチトップ企業である同社株にも見直しの動きが強まっている。

■日本ヒューム <5262>  821円  +55 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 日本ヒューム<5262>が後場に一段高となった。この日、株主優待制度の新設を発表したことが好感されたようだ。毎年9月末及び3月末日現在の株主名簿に記載または記録された600株以上保有の株主を対象に、株主向け特設ウェブサイトにおいて商品などと交換できる優待ポイントを進呈する。保有株式数が600株以上1500株未満の株主には5000ポイント、1500株以上1万株未満の株主には1万ポイント、1万株以上の株主には1万5000ポイントを9月と3月のタイミングでそれぞれ贈呈する。

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