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【市況】【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、半導体株を中心に利益確定売りが優勢 (8月25日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  31840.91
高値  31885.53(09:02)
安値  31572.06(14:50)
大引け 31624.28(前日比 -662.93 、 -2.05% )

売買高  10億2175万株 (東証プライム概算)
売買代金  2兆7987億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は662円安と5日ぶり反落、利益確定売りが膨らむ
 2.今晩のパウエルFRB議長の講演を警戒した売りが先行する
 3.米エヌビディアの24日の株価は小幅高にとどまり落胆の売りも
 4.アドテストや東エレク、レーザーテクなど半導体関連株が安い
 5.川崎汽や商船三井など海運株は堅調でみずほFGも値を上げた

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比373ドル安と反落した。FRB議長講演を前に持ち高調整の売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は5日ぶりに大幅反落。今晩のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を警戒した売りが優勢となったほか、前日までの上昇で利益確定売りが膨らんだ。

 前日のNYダウは下落した。今晩予定されているジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が利上げに前向きなタカ派的な内容となることが警戒された。また、23日の取引終了後に好決算を発表した米半導体大手のエヌビディア<NVDA>の株価が材料出尽くし感から小幅高にとどまったことを落胆視する売りが膨らんだ。これを受け、この日の日経平均も大幅安となった。日経平均は前日までの4日間で800円強上昇していたことから、利益確定売りも膨らんだ。半導体関連株などが下落し日経平均は一時700円を超す下げとなった。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が安く、ソフトバンクグループ<9984>や信越化学工業<4063>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が軟調でトヨタ自動車<7203>や三菱商事<8058>、キーエンス<6861>も下落した。
 半面、川崎汽船<9107>や商船三井<9104>といった海運株が堅調。みずほフィナンシャルグループ<8411>や第一生命ホールディングス<8750>がしっかり。ゼンショーホールディングス<7550>やオリエンタルランド<4661>、オリンパス<7733>が値を上げた。アサヒグループホールディングス<2502>やアシックス<7936>も高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733>、電通グループ <4324>、アサヒ <2502>、OLC <4661>、クラレ <3405>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約8円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約425円。

 東証33業種のうち上昇は海運業、不動産業、金属製品の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)サービス業、(2)石油石炭製品、(3)パルプ・紙、(4)鉄鋼、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気機器、(2)機械、(3)その他製品、(4)非鉄金属、(5)卸売業。

■個別材料株

△ダイドー <3205> [東証S]
 オンワード <8016> との提携解消に伴う自社株取得を実施。
△日本麻 <3306> [東証S]
 ゴーゴーカレーグループの保有割合上昇を思惑視。
△BEENOS <3328> [東証P]
 韓国の越境ECサービスとの連携開始。
△アテクト <4241> [東証S]
 半導体関連のグローバルニッチトップとして存在感。
△日ヒュム <5262> [東証P]
 株主優待制度の新設を好感。
△グロービー <5575> [東証G]
 大株主の株式売却確認で需給懸念後退。
△ARアドバン <5578> [東証G]
 23年8月期利益及び配当予想を上方修正。
△シキノHT <6614> [東証S]
 パワー半導体シフトなど奏功し4~6月期営業益3倍化。
△グッドスピー <7676> [東証G]
 保険金請求に関する調査経過報告を発表。
△イーディーピー <7794> [東証G]
 新製品の大型のダイヤモンド単結晶発売を材料視。

▼ヨシムラHD <2884> [東証P]
 中国による日本産水産物の全面禁輸を受けた売りが続く。
▼エアロエッジ <7409> [東証G]
 「737MAXの製造で不具合が発覚」との報道。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661>、(2)日ヒュム <5262>、(3)BEENOS <3328>、(4)Sansan <4443>、(5)テクノメデカ <6678>、(6)物語コーポ <3097>、(7)河西工 <7256>、(8)フジシール <7864>、(9)gumi <3903>、(10)東和薬品 <4553>。
 値下がり率上位10傑は(1)アドテスト <6857>、(2)日本マイクロ <6871>、(3)イビデン <4062>、(4)レーザーテク <6920>、(5)ヨシムラHD <2884>、(6)ディスコ <6146>、(7)東エレク <8035>、(8)エンプラス <6961>、(9)ソシオネクス <6526>、(10)ローツェ <6323>。

【大引け】

 日経平均は前日比662.93円(2.05%)安の3万1624.28円。TOPIXは前日比20.19(0.88%)安の2266.40。出来高は概算で10億2175万株。東証プライムの値上がり銘柄数は621、値下がり銘柄数は1127となった。東証マザーズ指数は745.04ポイント(2.04ポイント高)。

[2023年8月25日]


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