利益成長【青天井】銘柄リスト〔第3弾〕24社選出 <成長株特集>
本特集では、「利益成長“青天井”銘柄リスト」の【第1弾】(7月30日配信)、【第2弾】(8月6日配信)に続くシリーズ第3弾として、8月4日から9日の期間に発表された決算の中から、23年4-6月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している24社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P]。23年4-6月期(第4四半期)の経常利益は28.5億円とこれまでの過去最高益を2.7倍も上回って着地。介護付き有料老人ホームの新規開設と入居促進が進み、主力の介護事業が着実な成長を継続したことに加え、不動産事業で2件の開発案件を売却したことも収益を大きく押し上げた。併せて発表した24年6月期の同利益は前期比7.9%増の50億円と8期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
2位には半導体マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するレーザーテック <6920> [東証P]が入った。4-6月期(第4四半期)は最先端のEUV(極端紫外線)関連装置の受注が好調する中、製品ミックスの良化や円安効果が寄与し、売上高、経常利益ともに過去最高を大幅に更新した。24年6月期の経常利益は前期比0.5%増の640億円と8期連続の最高益更新を見込む。
3位にリスト入りした三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]の4-6月期(第1四半期)経常利益は96.2億円(前年同期は14.7億円の赤字)と3四半期連続の最高益更新を遂げた。部品の欠品が解消に向かい、米州を中心にフォークリフトの販売台数が増加したうえ、値上げの浸透や為替の円安進行も追い風となった。好決算を受けて、株価は8日に約3年半ぶりの高値1411円をつけている。
4位のウェルネオシュガー <2117> [東証P]は今年1月に経営統合した伊藤忠製糖の業績上積みが寄与し、4-6月期(第1四半期)は税引き前利益の過去最高益を14四半期ぶりに更新した。コスト上昇に対する販売価格への転嫁を進めたことに加え、有利な原料調達ができたことも利益拡大につながった。株価は年初来高値圏を快走する展開となっている。
5位の液卵製造販売大手、イフジ産業 <2924> [東証S]の4-6月期(第1四半期)は鳥インフルエンザの多発で鶏卵相場が高騰する中、販売価格の改定を進めたことが収益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、24年3月期通期の経常利益予想を上方修正し、従来の5期連続での過去最高益見通しをさらに上乗せした。また、上期配当を従来計画の16円→26円に大幅増額修正したことも好感され、株価は上場来高値を大きく更新している。
6位にリストアップされたミズノ <8022> [東証P]の4-6月期(第1四半期) 経常利益は63.2億円と過去最高だった前年同期を39.8%上回って着地。国内で野球やサッカー、バレーボールなど競技スポーツ用品の販売が好調だった。また、海外ではゴルフ用品が引き続き堅調に推移したほか、韓国や東南アジアでサッカー用品などの販売も伸びた。第1四半期実績だけで、通期計画の150億円に対する進捗率は42.2%に達しており、業績上振れが期待される。決算発表翌日の株価はストップ高まで買われ、約16年9ヵ月ぶりの高値圏に急浮上している。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6062> チャームケア 166 2857 1075 7.9 5000 4633 10.7
<6920> レーザーテク 119 35693 16303 0.5 64000 63668 42.1
<7105> ロジスネクス 78.9 9629 5383 67.7 23000 13714 11.4
<2117> ウェルネオS 61.3 2614 1621 115 6800 3168 14.2 *
<2924> イフジ産業 57.4 768 488 14.2 1844 1615 8.4
<8022> ミズノ 39.8 6328 4525 6.8 15000 14039 10.0
<7326> SBIIG 39.5 3906 2801 26.8 8000 6308 21.3
<4483> JMDC 36.5 2552 1869 48.9 8750 5876 46.1 *
<6227> AIメカ 35.7 1132 834 3.4 1300 1257 14.5
<7267> ホンダ 33.3 514924 386423 6.3 1185000 1114973 9.6 *
<7715> 長野計器 32.9 1976 1487 17.1 5800 4954 11.3
<7716> ナカニシ 27.8 6650 5204 10.5 19506 17646 22.4
<7481> 尾家産 24.1 892 719 46.6 2580 1760 9.7
<5310> 東洋炭素 23.2 3072 2493 19.3 9300 7795 18.5
<6338> タカトリ 21.1 780 644 57.3 2300 1462 20.0
<2733> あらた 20.6 4669 3872 4.0 14300 13745 9.9
<6249> GCジョイコ 18.9 3507 2949 1.5 5000 4925 20.2
<2903> シノブフズ 16.2 646 556 0.8 1920 1904 8.4
<4613> 関西ペ 13.5 16965 14943 11.9 45000 40216 10.1
<8584> ジャックス 12.8 11139 9874 5.4 33500 31769 7.8
<7740> タムロン 12.2 4302 3833 10.5 12700 11496 10.5
<2932> STIFHD 12.2 580 517 3.2 1800 1745 18.6
<9432> NTT 6.4 577536 542651 3.4 1880000 1817679 11.1 *
<4527> ロート 5.7 12242 11577 6.8 38000 35568 30.7
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を5%以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している24社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、チャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P]。23年4-6月期(第4四半期)の経常利益は28.5億円とこれまでの過去最高益を2.7倍も上回って着地。介護付き有料老人ホームの新規開設と入居促進が進み、主力の介護事業が着実な成長を継続したことに加え、不動産事業で2件の開発案件を売却したことも収益を大きく押し上げた。併せて発表した24年6月期の同利益は前期比7.9%増の50億円と8期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
2位には半導体マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するレーザーテック <6920> [東証P]が入った。4-6月期(第4四半期)は最先端のEUV(極端紫外線)関連装置の受注が好調する中、製品ミックスの良化や円安効果が寄与し、売上高、経常利益ともに過去最高を大幅に更新した。24年6月期の経常利益は前期比0.5%増の640億円と8期連続の最高益更新を見込む。
3位にリスト入りした三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]の4-6月期(第1四半期)経常利益は96.2億円(前年同期は14.7億円の赤字)と3四半期連続の最高益更新を遂げた。部品の欠品が解消に向かい、米州を中心にフォークリフトの販売台数が増加したうえ、値上げの浸透や為替の円安進行も追い風となった。好決算を受けて、株価は8日に約3年半ぶりの高値1411円をつけている。
4位のウェルネオシュガー <2117> [東証P]は今年1月に経営統合した伊藤忠製糖の業績上積みが寄与し、4-6月期(第1四半期)は税引き前利益の過去最高益を14四半期ぶりに更新した。コスト上昇に対する販売価格への転嫁を進めたことに加え、有利な原料調達ができたことも利益拡大につながった。株価は年初来高値圏を快走する展開となっている。
5位の液卵製造販売大手、イフジ産業 <2924> [東証S]の4-6月期(第1四半期)は鳥インフルエンザの多発で鶏卵相場が高騰する中、販売価格の改定を進めたことが収益を押し上げた。好調な業績を踏まえ、24年3月期通期の経常利益予想を上方修正し、従来の5期連続での過去最高益見通しをさらに上乗せした。また、上期配当を従来計画の16円→26円に大幅増額修正したことも好感され、株価は上場来高値を大きく更新している。
6位にリストアップされたミズノ <8022> [東証P]の4-6月期(第1四半期) 経常利益は63.2億円と過去最高だった前年同期を39.8%上回って着地。国内で野球やサッカー、バレーボールなど競技スポーツ用品の販売が好調だった。また、海外ではゴルフ用品が引き続き堅調に推移したほか、韓国や東南アジアでサッカー用品などの販売も伸びた。第1四半期実績だけで、通期計画の150億円に対する進捗率は42.2%に達しており、業績上振れが期待される。決算発表翌日の株価はストップ高まで買われ、約16年9ヵ月ぶりの高値圏に急浮上している。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<6062> チャームケア 166 2857 1075 7.9 5000 4633 10.7
<6920> レーザーテク 119 35693 16303 0.5 64000 63668 42.1
<7105> ロジスネクス 78.9 9629 5383 67.7 23000 13714 11.4
<2117> ウェルネオS 61.3 2614 1621 115 6800 3168 14.2 *
<2924> イフジ産業 57.4 768 488 14.2 1844 1615 8.4
<8022> ミズノ 39.8 6328 4525 6.8 15000 14039 10.0
<7326> SBIIG 39.5 3906 2801 26.8 8000 6308 21.3
<4483> JMDC 36.5 2552 1869 48.9 8750 5876 46.1 *
<6227> AIメカ 35.7 1132 834 3.4 1300 1257 14.5
<7267> ホンダ 33.3 514924 386423 6.3 1185000 1114973 9.6 *
<7715> 長野計器 32.9 1976 1487 17.1 5800 4954 11.3
<7716> ナカニシ 27.8 6650 5204 10.5 19506 17646 22.4
<7481> 尾家産 24.1 892 719 46.6 2580 1760 9.7
<5310> 東洋炭素 23.2 3072 2493 19.3 9300 7795 18.5
<6338> タカトリ 21.1 780 644 57.3 2300 1462 20.0
<2733> あらた 20.6 4669 3872 4.0 14300 13745 9.9
<6249> GCジョイコ 18.9 3507 2949 1.5 5000 4925 20.2
<2903> シノブフズ 16.2 646 556 0.8 1920 1904 8.4
<4613> 関西ペ 13.5 16965 14943 11.9 45000 40216 10.1
<8584> ジャックス 12.8 11139 9874 5.4 33500 31769 7.8
<7740> タムロン 12.2 4302 3833 10.5 12700 11496 10.5
<2932> STIFHD 12.2 580 517 3.2 1800 1745 18.6
<9432> NTT 6.4 577536 542651 3.4 1880000 1817679 11.1 *
<4527> ロート 5.7 12242 11577 6.8 38000 35568 30.7
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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