シュッピン---1Qは増収、カメラ事業は2ケタの増収増益に
シュッピン<3179>は8日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)決算を発表した。売上高が前年同期比5.0%増の113.16億円、営業利益が同4.3%減の8.19億円、経常利益が同5.2%減の8.18億円、四半期純利益が同6.6%減の5.46億円となった。
カメラ事業の売上高は前年同期16.9%増の88.97億円、セグメント利益は同24.8%増の10.84億円となった。カメラ事業部ではYouTubeを中心に動画の制作や配信を行う「コンテンツクリエイト部」を新設、映像制作の実務経験を持つ人材を複数名配属し、これまで獲得できていなかった、若年層視聴者の獲得が進んだ。
時計事業の売上高は前年同期比25.8%減の21.06億円、セグメント利益は同75.9%減の0.54億円となった。前事業年度を通じて継続していた高級時計価格の相場下落は一服し、利益を確保しながら商品の販売を行うことができた。しかしながら、ECにおける時計の販売が低調となった。
筆記具事業の売上高は前年同期比10.4%増の1.11億円、セグメント利益は同232.6%増の0.14億円となった。メーカーとの協業によるオリジナル商品の企画・販売を継続実施し、限定モデルの売れ行きは好調となった。また、中古品は高価格帯商品の売れ行きが堅調で、販売単価も上昇した。
自転車事業の売上高は前年同期比11.3%減の2.00億円、セグメント利益は同39.1%減の0.07億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大における生活スタイルの変化と、健康志向に伴う自転車需要の高まりも一巡した
ことに加え、当第1四半期累計期間は円安による完成車価格の高騰等を通じ、販売の勢いが鈍化した。免税売
上も低調な推移となった。
2024年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比9.7%増の500.28億円、営業利益が同26.8%増の31.22億円、経常利益が同26.8%増の30.92億円、当期純利益が同25.7%増の21.33億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ