今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低い見通し
ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/01/25)まで上昇。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長く伸び悩んだが、欧州銀行(ECB)による追加利上げ観測を受け158円05銭(2023/7/21)まで上昇。欧州中央銀行(ECB)の政策金利は長期間据え置きとなる可能性がある。累積的な金利上昇の影響は無視できないこと、欧州株安などを意識してリスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。
【ユーロ売り要因】
・ECB政策金利は長期間据え置きとなる可能性
・ユーロ圏経済の景気後退入りのリスク増大
・欧州株安
【ユーロ買い要因】
・米インフレ緩和傾向
・ユーロ圏のインフレ率は高止まりの可能性
・日本銀行は現行の金融緩和策を長期間維持する可能性
《CS》
提供:フィスコ