GameWith Research Memo(8):中長期の成長に向けた先行投資、事業ポートフォリオの更なる深化を進める
■今後の見通し
1. 2024年5月期の業績見通し
GameWith<6552>の2024年5月期の連結業績は、売上高3,750百万円(前期比6.8%増)、営業利益350百万円(同3.7%増)、経常利益は320百万円(同2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は190百万円(同6.1%増)を見込んでいる。同社は2023年5月期にメディア事業において利益率の改善を実施し、より安定的に利益を生み出す体制が構築されていることから、2024年5月期においてもメディアで安定した利益を確保しつつ、新規事業への先行投資を引き続き強化し、短期的な利益の確保よりもさらなる中長期的な成長を目指すことに注力する方針である。
メディア事業においては、ゲームメディア「GameWith」等を中心に、アプリゲームだけでなく、家庭用ゲームやPCゲームなどのコンシューマーゲームのコンテンツを拡充することで収益の拡大を狙う計画である。特に、タイアップ広告における有料攻略記事の拡販が直近で順調に進んでおり、広告市況の影響を受けやすいネットワーク広告依存からの脱却を進めている。eスポーツ・エンタメ事業においては、五輪採用に向けて、政府によるeスポーツ強化支援のニュースが話題になるなど、今後も市場規模が拡大していくと期待されており、同社としてもDetonatioNを中心に日本のeスポーツ業界のけん引役として、運営強化によるチーム価値向上、利益率の高いスポンサー収入単価の上昇、GameWithグループのノウハウを生かしたファンビジネスの強化の3つに注力していく計画である。新規事業については、NFTゲーム「EGGRYPTO」の大型アップデート版である「EGGRYPTO X」のティザー動画が既に発表されており、誰でもカジュアルに始められるNFTゲームとして成長を目指していく方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
《SI》
提供:フィスコ