新興市場銘柄ダイジェスト:ダブルエーは年初来高値、タスキが大幅に反発
<7683> ダブルエー 2462 +127
年初来高値。7月の単体売上高(速報値)が前年同月比27%増の17.16億円になったと発表している。内訳は店舗販売が30%増の11.64億円、オンライン販売が32%増の4.00億円、その他が2%減の1.51億円。店舗販売では気温の上昇とともに夏物商品が好調に推移したことに加え、オンライン販売も順調で売上高の伸びを牽引した。8月も猛暑になると見込む向きが夏物商品の販売増加を期待して買いを入れているようだ。
<2987> タスキ 1091 +42
大幅に反発。23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の営業利益を17.66億円と発表している。説明資料によると、前年同期比58.6%増。主力のLife Platform事業で新築投資用IoTレジデンス販売や開発用地販売が好調に推移した。大型物件の売却が寄与し、売上高(119.22億円)と経常利益(16.18億円)が過去最高を更新したとしている。通期の営業利益予想は前期比32.4%増の22.70億円で据え置いた。進捗率は77.8%。
<4572> カルナバイオ 932 +28
大幅に反発。21年7月30日に発行した行使価額修正条項付第19回新株予約権について、行使可能期間の終了に伴い、残存分を割当先より取得したと発表している。行使可能期間の終了により、この新株予約権は消滅する。取得・消滅する新株予約権は1万3558個で、取得価額は約800万円。新株予約権の取得・消滅で将来的な株式価値の希薄化懸念が払拭されたとの見方から買い優勢となっているようだ。
<9254> ラバブルマーケ 1580 -391
大幅に3日ぶり反落。東証が2日から信用取引に関する規制措置を強化すると発表し、売買を圧迫するとの見方から売り優勢となっている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となった。日証金も貸借取引の銘柄別増担保金徴収措置を実施している。規制強化が嫌気されていることに加え、ラバブルマーケティンググループ株は1日に前営業日比で25%超も急騰しており、利益確定売りも重なっているようだ。
<4418> JDSC 888 -7
朝高後、伸びきれずマイナス圏に転落。中外製薬<4519>が推進する「デジタルを活用した革新的な新薬創出」で、デジタルバイオマーカー(dBM)技術を活用した創薬価値最大化に向けて同社と協業する。dBMはスマートフォンやウェアラブルデバイスから得られるデータを用いて病気の有無や治療による変化を客観的に可視化する指標。JDSCは10月に米ハワイで開催される「IEEE SMC 2023」で、dBMを用いた血行動態予測の機械学習モデルについて論文発表する。
<3917> アイリッジ 678 -1
もみ合い。NTT<9432>傘下のNTTアド(東京都千代田区)と協業すると発表している。NTTアドが提供を開始する生成AI「ChatGPT」を活用したCX(顧客体験)ソリューションプログラムに対し、アイリッジグループのソリューションを提供する。同プログラムでは、顧客との接点や場面に応じた「良い顧客体験」のシナリオを企業と伴走設計し、KPIを継続して改善することで企業やブランドの価値を高めることを目指す。
《ST》
提供:フィスコ