三井住友FGに強気評価、国内有力証券は目標株価8000円に引き上げ
三井住友フィナンシャルグループ<8316>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は1日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6700円から8000円に引き上げた。第1四半期(4~6月)の連結純利益は前年同期比1.8%減の2480億1600万円だったが、24年3月期の会社予想の純利益8200億円(前期比1.8%増)に対する進捗率は30%となり業績の上振れ期待を指摘している。株式市場の活況で子会社のSMBC日興証券の業績回復が見込めるほか、キャッシュレス決済関連収入や法人向け貸金収益などが増えることが期待できる。特に、日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正を決め、長期金利の事実上の上限を引き上げたことで、利回りの高い債券の運用や資金貸し出しでの利ザヤの改善などで増益を期待しやすくなったとみている。同証券では24年3月期の純利益は8700億円と予想し、25年3月期の同利益は9500億円を見込んでいる。
出所:MINKABU PRESS
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