山田コンサル Research Memo(4):主力のコンサルティング事業の受注が好調に推移(2)
■業績動向
3. 財務状況
(1) 貸借対照表
山田コンサルティンググループ<4792>の2023年3月期末の貸借対照表を見ると、流動資産は前期末比970百万円増加の17,291百万円となった。要因としては、現金及び預金が512百万円、売掛金が135百万円、有価証券が622百万円それぞれ減少した一方、営業投資有価証券が2,202百万円増加したことなどがある。固定資産は同810百万円増加の2,909百万円で、大きな要因は、米国債682百万円購入等の有価証券の増加である。
流動負債は、前期末比585百万円増加の5,085百万円となった。短期借入金501百万円の増加などによる。固定負債は、同17百万円増加の102百万円となり、負債合計は、同604百万円増加の5,188百万円となった。株主資本は、同1,129百万円増加の14,660百万円、純資産合計は同1,178百万円増加の15,012百万円、負債純資産合計は同1,781百万円増加の20,200百万円となった。
(2) キャッシュ・フロー
2023年3月期の現金及び現金同等物の期末残高は、前期末比511百万円減少の9,151百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローにおいては、得られた資金は199百万円で、主な要因として税金等調整前当期純利益が2,920百万円、営業投資有価証券の増加額が2,202百万円、法人税等の支払額が1,127百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローにおいては、支出した資金は265百万円で、主な要因は有形固定資産の取得による支出が169百万円、投資有価証券の取得による支出が700百万円、長期貸付けによる支出が66百万円であった。財務活動によるキャッシュ・フローにおいては、支出した資金は523百万円で、主に短期借入金の増加額が501百万円、配当金の支払額が970百万円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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提供:フィスコ