ミアヘルサHD Research Memo(6):2023年3月期はM&A効果で過去最高売上を更新(2)
■ミアヘルサホールディングス<7129>の業績動向
(3) 保育事業
保育事業の売上高は前期比38.4%増の8,874百万円、セグメント利益は同48.5%増の537百万円とおおむね期初計画(売上高8,755百万円、セグメント利益544百万円)通りの増収増益となった。売上高はライフサポートのグループ会社化による園児数・児童数の増加、並びに2021年4月、2022年4月に開設した認可保育園の園児数増加が増収に寄与した。
受入園児数は前期比25.8%増の35,637人に増加した。内訳を見ると、ミアヘルサの既存園が前期比1.8%増の22,166人と堅調に推移したほか、2022年4月に新規開設した3園で1,201人となった。また、ライフサポートの保育園が通年で寄与し、同87.7%増の12,270人となった。また、ライフサポートでは保育園以外にも学童クラブや子育て広場・保育室などを運営しており、増収要因となっている。
セグメント利益は増収効果に加えて、ライフサポートの不採算であった認証保育園の閉園並びに間接コストの削減に取り組んだことが増益要因となった。期末の運営事業所数は前期末比5事業所減の74事業所となった。新規開設が5事業所(認可保育園3園、学童クラブ1ヶ所、公立保育園運営受託1園)、閉鎖が8事業所(認証保育園4園、学童クラブ等2ヶ所、保育室2ヶ所)、譲渡1事業所(認可外保育園1園の運営会社の全株式譲渡)、休園1事業所(2023年4月の認可化移行準備のため認証保育園1園を休園)となり、認可保育園が46園、認証保育園が5園、学童クラブが11施設、子育てひろば・保育室が9施設等となっている。
(4) その他
食品事業の売上高は前期比4.4%増の944百万円、セグメント利益は同23.7%増の48百万円となった。学校給食部門が給食回数の回復や新規取引先の拡充を進めたことにより増収となったほか、フランチャイジーとして展開している宅配寿司「銀のさら」も、食材コストの上昇分を値上げ効果で吸収し堅調に推移した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《AS》
提供:フィスコ