日本製鉄が約5カ月ぶりに年初来高値更新、低PER・PBR・高配当でバリュー株人気の象徴
日本製鉄<5401>が続伸。全体相場はバリュー株優位の地合いが続いているが、同社株はその象徴として買いが続いている。PER8倍台、PBR0.7倍台で配当利回りは4%を超えており、水準訂正狙いの買いが根強い。きょうは62円高の3308円まで上値を伸ばし、3月上旬以来約5カ月ぶりに年初来高値を更新した。今週末4日に23年4~6月期決算発表を控えており、その内容にマーケットの関心が高い。原材料価格の高騰の影響が警戒されるが、先に7月21日に東京製鐵<5423>が決算見通しを上方修正したこともあり、日本製鉄も空売り筋の買い戻しを誘発した経緯がある。信用倍率は12倍台と大幅に買い長ながら、7月以降は買い残の整理が進捗しており株式需給面も改善している。
出所:MINKABU PRESS
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