利益成長【青天井】銘柄リスト〔第1弾〕17社選出 <成長株特集>
23年4-6月期決算発表の集中期間に突入している。本特集では、7月28日までに発表された決算の中から、4-6月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長が“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している17社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは中国電力 <9504> [東証P]。23年4-6月期(第1四半期)の経常利益は826億円と過去最高益を99.9%も上回って着地。電気料金を値上げしたことに加え、燃料価格の低下に伴う燃料費調整制度の期ずれ影響が改善したことも利益拡大に大きく貢献した。2位には原子力発電利用率の上昇によって火力燃料費が減少した関西電力 <9503> [東証P]が入った。
続く3位のニデック <6594> [東証P]は世界的な自動車生産台数の回復や電気自動車(EV)駆動装置「イーアクスル」の黒字化で車載事業の収益が急改善したほか、家電・商業・産業用事業では再生可能エネルギー市場の拡大を追い風にバッテリーエネルギー貯蔵システムなどの販売が大きく伸びた。また、構造改革に伴う固定費の低減に加え、円安進行で為替差益が増加したことも利益を押し上げた。株価は年初来高値圏に急浮上している。
4位にリスト入りしたSHOEI <7839> [東証P]の4-6月期(第3四半期)は、中国を中心にアジア市場で二輪車用ヘルメットの販売が好調だった。また、昨年10月に実施した一斉値上げや新たに投入した新モデル発売に伴う単価上昇に加え、円安効果も収益を押し上げた。業績好調に伴い、23年9月期通期の経常利益予想を従来の87.8億円→114億円に上方修正し、従来の6期連続での最高益予想をさらに上乗せした。
8位に入ったのはヨウ素生産で世界大手の伊勢化学工業 <4107> [東証S]。4-6月期(第2四半期)は販売先の在庫調整などを受けてヨウ素製品の販売数量は減少したものの、ヨウ素の堅調な国際市況や円安を背景とした販売価格の上昇などで吸収し、売上高74.2億円(前年同月比7.6%増)、経常利益14.5億円(同58.9%増)といずれも3四半期ぶりに過去最高を更新した。
14位のカプコン <9697> [東証P]はデジタルコンテンツ事業で6月に発売した「ストリートファイター6」の販売が好調だったほか、「バイオハザード RE:4」を中心にリピートタイトルの販売本数も大きく伸び、4-6月期(第1四半期)の経常利益は258億円と前年同期比2倍に膨らんだ。第1四半期実績だけで、通期計画(560億円)に対する進捗率は46.2%に達しており、業績上振れが期待される。好決算を受けて株価は急騰し、27日に上場来高値6578円まで上値を伸ばしている。
※決算発表の集中期間(8月14日まで)は、その日に発表された決算で4-6月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「“好発進”企業を追う! 4-6月期【増収増益】リスト」配信一覧
「7月27日版 33社選出」「7月28日版 52社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<9504> 中国電 99.9 82616 41332 17.6 100000 85033 5.1
<9503> 関西電 56.8 268302 171123 42.7 425000 297801 5.3
<6594> ニデック 40.2 86081 61386 23.5 210000 170032 29.3 *
<7839> SHOEI 32.1 3235 2449 34.9 11470 8503 16.9
<7327> 第四北越FG 25.3 13350 10654 9.8 27500 25048 7.7
<6364> 北越工 22.6 2161 1763 18.7 6700 5643 9.3
<5352> 黒崎播磨 21.9 4754 3901 11.7 13500 12083 8.4
<4107> 伊勢化 14.4 1459 1275 18.9 4350 3657 13.2
<2175> エスエムエス 13.9 4609 4046 13.7 9960 8759 34.0
<7191> イントラスト 13.5 496 437 29.2 2100 1625 16.5
<4684> オービック 12.5 20787 18485 8.9 76500 70223 37.2
<6201> 豊田織 10.2 111609 101302 0.8 265000 262967 16.3 *
<2002> 日清粉G 9.5 13099 11959 19.5 39500 33051 20.3
<9697> カプコン 8.2 25865 23899 9.0 56000 51369 32.0
<9889> JBCCHD 7.7 1231 1143 6.6 4100 3847 14.0
<9029> ヒガシ21 7.6 635 590 3.7 2100 2026 9.2
<9267> Genky 6.8 2030 1900 2.4 7250 7079 15.7
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、23年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している17社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは中国電力 <9504> [東証P]。23年4-6月期(第1四半期)の経常利益は826億円と過去最高益を99.9%も上回って着地。電気料金を値上げしたことに加え、燃料価格の低下に伴う燃料費調整制度の期ずれ影響が改善したことも利益拡大に大きく貢献した。2位には原子力発電利用率の上昇によって火力燃料費が減少した関西電力 <9503> [東証P]が入った。
続く3位のニデック <6594> [東証P]は世界的な自動車生産台数の回復や電気自動車(EV)駆動装置「イーアクスル」の黒字化で車載事業の収益が急改善したほか、家電・商業・産業用事業では再生可能エネルギー市場の拡大を追い風にバッテリーエネルギー貯蔵システムなどの販売が大きく伸びた。また、構造改革に伴う固定費の低減に加え、円安進行で為替差益が増加したことも利益を押し上げた。株価は年初来高値圏に急浮上している。
4位にリスト入りしたSHOEI <7839> [東証P]の4-6月期(第3四半期)は、中国を中心にアジア市場で二輪車用ヘルメットの販売が好調だった。また、昨年10月に実施した一斉値上げや新たに投入した新モデル発売に伴う単価上昇に加え、円安効果も収益を押し上げた。業績好調に伴い、23年9月期通期の経常利益予想を従来の87.8億円→114億円に上方修正し、従来の6期連続での最高益予想をさらに上乗せした。
8位に入ったのはヨウ素生産で世界大手の伊勢化学工業 <4107> [東証S]。4-6月期(第2四半期)は販売先の在庫調整などを受けてヨウ素製品の販売数量は減少したものの、ヨウ素の堅調な国際市況や円安を背景とした販売価格の上昇などで吸収し、売上高74.2億円(前年同月比7.6%増)、経常利益14.5億円(同58.9%増)といずれも3四半期ぶりに過去最高を更新した。
14位のカプコン <9697> [東証P]はデジタルコンテンツ事業で6月に発売した「ストリートファイター6」の販売が好調だったほか、「バイオハザード RE:4」を中心にリピートタイトルの販売本数も大きく伸び、4-6月期(第1四半期)の経常利益は258億円と前年同期比2倍に膨らんだ。第1四半期実績だけで、通期計画(560億円)に対する進捗率は46.2%に達しており、業績上振れが期待される。好決算を受けて株価は急騰し、27日に上場来高値6578円まで上値を伸ばしている。
※決算発表の集中期間(8月14日まで)は、その日に発表された決算で4-6月期に増収増益を達成した銘柄を速報ベースで毎日19時ごろ配信しています。こちらも併せてご覧いただき、銘柄選びにご活用ください。
●「“好発進”企業を追う! 4-6月期【増収増益】リスト」配信一覧
「7月27日版 33社選出」「7月28日版 52社選出」
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<9504> 中国電 99.9 82616 41332 17.6 100000 85033 5.1
<9503> 関西電 56.8 268302 171123 42.7 425000 297801 5.3
<6594> ニデック 40.2 86081 61386 23.5 210000 170032 29.3 *
<7839> SHOEI 32.1 3235 2449 34.9 11470 8503 16.9
<7327> 第四北越FG 25.3 13350 10654 9.8 27500 25048 7.7
<6364> 北越工 22.6 2161 1763 18.7 6700 5643 9.3
<5352> 黒崎播磨 21.9 4754 3901 11.7 13500 12083 8.4
<4107> 伊勢化 14.4 1459 1275 18.9 4350 3657 13.2
<2175> エスエムエス 13.9 4609 4046 13.7 9960 8759 34.0
<7191> イントラスト 13.5 496 437 29.2 2100 1625 16.5
<4684> オービック 12.5 20787 18485 8.9 76500 70223 37.2
<6201> 豊田織 10.2 111609 101302 0.8 265000 262967 16.3 *
<2002> 日清粉G 9.5 13099 11959 19.5 39500 33051 20.3
<9697> カプコン 8.2 25865 23899 9.0 56000 51369 32.0
<9889> JBCCHD 7.7 1231 1143 6.6 4100 3847 14.0
<9029> ヒガシ21 7.6 635 590 3.7 2100 2026 9.2
<9267> Genky 6.8 2030 1900 2.4 7250 7079 15.7
※2022年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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