サイバートラスト---1Q増収、認証・セキュリティサービスおよびIoTサービスの売上高が順調に増加
サイバートラスト<4498>は26日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.5%増の14.43億円、営業利益が同4.8%増の1.79億円、経常利益が同1.8%増の1.79億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.9%減の1.16億円となった。
認証・セキュリティサービスおいては、DX市場の拡大によるセキュリティニーズを捉え、(1)電子認証サービス「iTrust」では金融機関向けeKYCサービスや電子契約サービスを展開する各パートナー、(2)デバイス証明書管理サービス「デバイスID」では企業向けのクラウド認証サービス・リモートアクセスを展開する各パートナー、(3)SSL/TLSサーバー証明書「SureServer」の各パートナーとの取引増加により伸長した結果、売上高は前年同期比4.1%増の8.85億円となった。
Linux/OSSサービスにおいては、企業向けLinuxサポートのうちCentOS延長サポートは一部案件の契約金額の見直しがあったものの契約件数増加、更新率は高水準を維持している。2024年6月にコミュニティサポートが終了するCentOS7の延長サポートを第4四半期以降に案件増加を見込み海外提携および国内パートナーネットワークの強化を実施した結果、売上高は同11.6%減の3.12億円となった。
IoTサービスにおいては、(1)長期利用可能なIoT・組込み用Linux OS「EMLinux」サポートは、車載機器、工場用装置、制御機器などの産業機器案件の量産化に向けた継続契約数増加、(2)車載機器などのセキュリティコンサル案件獲得、(3)車載機器、工場用装置、制御機器などの産業機器の「EMLinux」ベースの製品実装に向けた受託開発案件ならびに子会社のリネオソリューションズで受託開発案件が伸長した結果、売上高は同20.3%増の2.46億円となった。
第1四半期業績は想定通りの進捗であり、2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.6%増の75.00億円、営業利益が同32.9%増の14.00億円、経常利益が同31.4%増の14.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.0%増の9.50億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ