ランドコンピュ Research Memo（9）：2024年3月期の1株当たり配当金は年40円と増配を計画

■株主還元策

1. 配当政策
ランドコンピュータ<3924>は、株主への利益還元を経営の重要課題の1つと位置付け、経営体質の強化と今後の事業展開に必要な内部留保の充実を勘案したうえで、継続的かつ安定的な利益還元を行うことを基本方針としている。2021年11月に配当性向の基準を30%以上から40%以上に引き上げた。また、2021年10月1日付で、株式の投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることを目的として、1：1.5の株式分割も実施した。その結果、1株当たり配当金は2021年3月期の16.6円（株式分割調整後）と比べ、2022年3月期に28円に増加した。2023年3月期は、好決算を反映して期末配当金を当初計画の14円から21円に引上げ、年35円とした。2024年3月期は、年間配当金を40円（中間20円、期末20円）とし、配当性向40.3%を計画している。

2. 株主優待制度
同社は、中長期的に保有する株主の増加を図ることを目的に株主優待制度を実施しているが、配当利益還元策及び株主優待制度を総合的に見直し、2021年11月に株主優待ポイントの付与基準を一部変更した。毎年3月末時点で300株以上を所有する株主に対して、保有株式数及び保有期間に応じた株主優待ポイントを付与する。一例を挙げると、保有株式数が300株～399株の株主には初年度に3,000ポイントを進呈、2年目以降は3,300ポイントと1割増加する。保有株式数が1,000株～1,999株の株主には、初年度に15,000ポイントを進呈、2年目以降は16,500ポイントに増えることから、長期保有株主をより優遇するスキームになっている。なお、付与ポイントは、同社株主限定の特設インターネット・サイト「ランドコンピュータ・プレミアム優待倶楽部」にて、食品、電化製品、ギフト、旅行・体験など5,000種類以上の優待商品と交換できる。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　瀬川　健）

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