トヨタは強弱観対立、為替の円安は追い風材料も中国景気減速は警戒
トヨタ自動車<7203>が前日終値近辺で売り買いを交錯させている。ここ上値追い態勢にあり、6月15日につけた年初来高値2358円を視界に入れている状況。来週8月1日に4~6月期決算発表を控えるが、足もとで進むドル高・円安は収益の追い風要因として注目される。日銀の金融緩和スタンス継続を背景にドル買いを誘発し1ドル=141円台半ばの推移となっているが、同社の24年3月期通期想定為替レートは1ドル=125円で実勢よりも15円以上も円高で設定されており、為替メリットが意識される。一方、景気減速傾向にある中国での自動車販売減少に対する警戒感は拭えず、株価面でも強弱観の対立を生んでいる。
出所:MINKABU PRESS
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