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ダウ平均は上げ一服も11連騰が続く 今週はイベント目白押し=米国株概況

NY株式24日(NY時間16:21)
ダウ平均   35411.24(+183.55 +0.52%)
S&P500    4554.64(+18.30 +0.40%)
ナスダック   14058.87(+26.06 +0.19%)
CME日経平均先物 32760(大証終比:+150 +0.46%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は11連騰。高値警戒感はあるものの、決算シーズンの中で米株式市場は堅調な値動きを続けている。今週は決算発表が目白押しで、アルファベット<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>、メタ<META>などの発表が予定されている。ダウ採用銘柄の約40%、S&P500の約30%が今週発表を予定。
 
 決算に関しては、いまのところ警戒されていたよりはネガティブな反応を見せていない。ただ、先週のテスラ<TSLA>やネットフリックス<NFLX>へのネガティブな反応から、IT・ハイテク株への反応は気掛かりなところではある。

 そして、今週はFOMCの結果発表を控えている。0.25%ポイントの利上げが確実視されており、市場の注目は次回9月以降となる。それに対して何らかのヒントが出るか注目している。市場では、9月FOMCまでにFRBは2カ月分のデータを確認できることから、どちらにもオープンにしておくと見られているようだ。

 なお、本日はナスダック100の特別リバランスが実施され、大型IT・ハイテク株の動向が注目される。ストラテジストからは、今回のリバランスで同指数の寄与度がIT・ハイテク株に集中し過ぎている問題が解決される可能性は低いとの指摘も出ていた。

 米大手証券のストラテジストはS&P500の高バリュエーションは妥当であり、人工知能(AI)の勝ち組に出遅れ組が加わることで、今年はさらに上昇する可能性があると指摘。今年の上昇をけん引した上位7銘柄の高バリュエーションが縮小する可能性は低い。残り493銘柄の株価収益率(PER)が拡大すれば、S&P500企業のPERは21倍まで上昇し、指数は4825に達する可能性があるという。

 シェブロン<CVX>が上昇し、ダウ平均をサポート。同社は日曜日に4-6月期(第2四半期)の暫定決算を公表し、1株利益の見通しが予想を上回った。米パーミアン盆地での同四半期の生産量が過去最高となったことも明らかにしている。

 半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の505ドルから725ドルに引き上げた。

 医療機器のベクトン・ディッキンソン<BDX>が商いを伴って上昇。同社のBDアラリス輸液システムの更新がFDAから510(k)クリアランス(市場での販売権の認可)を取得し、改善と完全な商業運転への復帰が可能になったと先週末の引け後に発表した。

 映画館チェーンのAMCエンターテインメント<AMC>が大幅高。先週末に同社の優先株ユニットであるAPE<APE>を普通株に転換する同社の計画について、デラウェア州の衡平法裁判所の判事が差し止めを命じた。AMCはAPEを普通株に転換する一方、普通株主には希薄化を和らげる追加の株式を分配する予定だった。

ギリアド<GILD> 77.66(-2.98 -3.70%)
AMC<AMC> 5.85(+1.45 +32.95%)
ベクトン・ディッキンソン<BDX> 279.97(+15.13 +5.71%)
シェブロン<CVX> 161.82(+3.13 +1.97%)
ラムリサーチ<LRCX> 639.03(+15.40 +2.47%)

アップル<AAPL> 192.75(+0.81 +0.42%)
マイクロソフト<MSFT> 345.11(+1.34 +0.39%)
アマゾン<AMZN> 128.80(-1.20 -0.92%)
アルファベットC<GOOG> 121.88(+1.57 +1.30%)
テスラ<TSLA> 269.06(+9.04 +3.48%)
メタ・プラットフォームズ<META> 291.61(-2.65 -0.90%)
AMD<AMD> 110.61(-0.34 -0.31%)
エヌビディア<NVDA> 446.12(+3.03 +0.68%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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