ポエック---3Qは2ケタ増収増益、全てのセグメントが順調に推移
ポエック<9264>は14日、2023年8月期第3四半期(22年9月-23年5月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比19.7%増の50.63億円、営業利益は同84.8%増の2.67億円、経常利益は同82.1%増の2.91億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同47.0%増の1.73億円となった。環境・エネルギー事業の売上高は前年同期比23.5%増の28.31億円、セグメント利益は同156.9%増の1.76億円となった。前期より引き継いだ水処理機器関係の大型受注案件が実績に反映されてきた。また、養殖市場が活況に推移している背景を受けて、同社グループで製造販売する海水用ヒートポンプチラーの受注が好調に推移し導入が進んできたことで、増収増益となった。動力・重機等事業の売上高は同15.3%増の18.97億円、セグメント利益は同6.5%増の1.50億円となった。工作機械関連の需要が増加傾向で推移していることや、船舶関連の小型エンジン部品の加工受託量も増加していることから売上高は順調に推移した。一方、鉄材料の価格は上昇傾向で推移してきており、この要因から売上原価率が上昇した。防災・安全事業の売上高は同14.8%増の3.34億円、セグメント利益は同15.7%増の0.19億円となった。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、病院・福祉施設等の稼働状況も消防設備ニーズも徐々に持ち直しの傾向にあった。こうしたなか、同社グループが製造販売するスプリンクラー消火装置ナイアスの受注は増加基調で推移してきた。2023年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.1%増の62.76億円、営業利益が同3.3%減の2.65億円、経常利益が同9.4%減の2.65億円、親会社株主に帰属する当期純利益が1.41億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ