貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4063 信越化学工業

東証P
5,649円
前日比
+53
+0.95%
PTS
5,655円
23:49 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.0 2.38 1.88 18.79
時価総額 113,076億円
比較される銘柄
SUMCO, 
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住友化

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 選りすぐられた「真のプライム」銘柄に注目!


「選りすぐられた『真のプライム』銘柄に注目!」

●特別にセレクトされた有望株の集団

 東京証券取引所が市場改革の手始めとして2022年4月4日、市場区分を「プライム市場」、「スタンダード市場」、「グロース市場」の3つの新しい市場区分へと再編したのはご承知の通りだ。

 しかし、再編結果を見て、私はがっかりするというより、驚いてしまった。最上位の「プライム市場」に移行した企業数が1800社ほどに達していたからだ。プライムという言葉から、私は選りすぐられた300社ほどが選ばれると予想していた。ところが、実際には1800社以上もあり、しかもスタンダード、グロースを圧倒的に上回る企業数となっていたからだ。

 「これじゃプライムとは言えない……」。プライム銘柄に対する期待感や信頼性は急激に薄らいでしまったのが正直なところだ。ところが、このような失望感を一掃させてくれる新たな改革策が実行されつつあるのだ。

 それが、7月3日から指数算出が始まった「JPXプライム150」だ。プライム150は1800社以上もあるプライム銘柄を150銘柄に絞ったことだけでも大いに意味がある。150銘柄なら、選りすぐられた企業で構成された指数といえるからだ。

 では、どんな基準で選ばれているのか。

 東証プライム上場企業の中から、まず自己資本利益率(ROE)と資本コストの差である「エクイティスプレッド」の上位75社を選ぶ。続いてこの75社を除いた企業のうち、当期の株価純資産倍率(PBR)および当期・1期前のPBRの平均値がともに1倍を超える時価総額上位75社を選出したものだ。資本効率の高い150銘柄で構成されている。また、年一回8月末に銘柄が入れ替えられることになっている。

注目したいのは、「プライム150」はプライム中のプライム銘柄であるということだ。要するに1800銘柄ほどの中から特別にセレクトされた150銘柄なのであり、有望株が集まっていることになる。(なお、トヨタ自動車 <7203> [東証P] や三菱商事 <8058> [東証P]が選ばれていないことも興味深い)

●投資に活用したいプライム150の有望株5選

 投資する立場から、わざわざあれこれと細かいデータを基に選ばれたこの「プライム150」を活かさない手はない。何しろ、選ばれた銘柄の中から特に選別された銘柄なのだから。ただ、150銘柄すべてに投資するわけにもいかない。

 そこで、ここでは150銘柄の中から5銘柄を選んでみよう。

 まずは住友林業 <1911> [東証P] だ。建材、注文住宅の大手として国内だけでなく、米国に展開し、さらにはベトナムの低層住宅の開発も順調に進んでいる。株価は7月に入り急落したところから見直し買いが入りつつあるだけに魅力的だ。

 半導体関連株も全般的には不安定で軟調ながら、そんな状況でも投資しておきたいのが信越化学工業 <4063> [東証P]。シリコンウエハ世界首位の実力は、引き続き株価支援材料として働き続けるだろう。

 医療関連銘柄では製薬関連に興味が向かいがちだが、正直、製薬株は取り扱いが難しい。しかし、医療器具類を扱っている企業なら安全度は高い。こんな観点から投資しておきたいのがテルモ <4543> [東証P] になる。カテーテルなど心臓・血管分野で高い信頼性があるだけに、株価が調整中の現在水準は魅力的に見える。

 そして、やはり外せないのがオリエンタルランド <4661> [東証P] になる。目先は円高を理由に株価は失速し、回復が遅れているものの、実際には多少の円高と関係なしに多数の集客が見込めることに変わりはない。株価は今後、押し目からの緩やかな反発がありそうだ。

 最後は任天堂 <7974> [東証P] だ。スイッチの販売減少が懸念されたが、「ゼルダ」の新作のヒットが続いており、収益の急低下を防いでいる。この点が任天堂の底力であり、株価も買い直しの対象となりそうだ。

以上、「プライム銘柄」中のプライム銘柄。じっくり大切に付き合う。これを心がけたい。

2023年7月14日 記

株探ニュース

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