ベルシステム24ホールディングス---1Q増収・2ケタ増益、主力のCRM事業は売上高・利益ともに増加
ベルシステム24ホールディングス<6183>は12日、2024年2月期第1四半期(23年3月-5月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比0.3%増の393.70億円、営業利益が同3.3%減の41.39億円、税引前利益が同1.0%増の40.88億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同15.1%増の29.44億円となった。
当第1四半期においては、長期勤続人材の採用及び定着を目的に、AI(人工知能)を活用した人材データ分析やアプリ開発事業等を展開するDUMSCOと同社内に蓄積するHR領域のデータを用いたAI予測モデルの活用と、採用基準・プロセスを組み合わせた「業務マッチング型採用モデル」を構築、全社活用を開始した。また、次世代型クレジットカードサービス「Nudge(ナッジ)」の提供などフィンテック事業を展開するナッジとクレジットカード利用者及び提携先双方への新たな金融体験の提供を目指し、クレジットカード市場向けの新サービス提供に向けた業務提携契約に関する基本合意書を締結した。またコニカミノルタ<4902>が提供する多言語通訳システム「KOTOBAL」と提携し、「ヒト」と「AI」のハイブリッド型三者間多言語通訳サービスを提供開始した。海外事業においては、ベトナム国内12拠点にてコンタクトセンター事業を展開する「Bellsystem24-Hoa Sao Joint Stock Company」への追加出資により子会社化し、それに伴い社名を「BELLSYSTEM24 VIETNAM Inc.」に変更した。
CRM事業の売上収益は前年同期比0.5%増の391.98億円、税引前四半期利益は同1.5%増の40.45億円となった。スポット需要による売上が減少したが前年度からの既存継続案件の売上が拡大した他、伊藤忠商事<8001>及び凸版印刷<7911>との協業強化によるシナジー案件も堅調に推移したこと等により、売上収益は前年同期比で増収となった。利益面では、その他収益の増加等もあり、税引前四半期利益は前年同期比で増益となった。
コンテンツ販売収入が減少したため、その他のセグメントの売上収益は同28.9%減の1.72億円、税引前四半期利益は同31.8%減の0.43億円となった。
2024年2月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比0.6%増の1,570.00億円、営業利益が同7.5%減の138.00億円、税引前利益が同5.3%減の134.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同5.7%減の88.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ