川崎汽など海運株が強さ発揮、全般下げ相場でバリュー株の本領みせる
川崎汽船<9107>が3日ぶり反発、一時97円高の3866円に買われたほか、日本郵船<9101>も買いが優勢となるなど、海運株が全体軟調地合いのなかで強さを発揮している。足もとでドル売り・円買いが急速に進んでおり、1ドル=140円台を割り込む円高に振れ、ハイテク系グロース株には逆風が強い。海運セクターも運賃がドル建て決済である関係で円高はマイナス要因として働くが、低PBR・高配当利回りのバリュー株としての側面が評価され、足もとグロース株からの資金の逃避先として選好されている。コンテナ船市況の悪化については株価への織り込みが進む一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前週末に底入れし、1000の大台を回復した。川崎汽などは今期の年間配当を減配しても時価予想配当利回りは5%台を超えており、インカムゲイン狙いの買いを誘導している。
出所:MINKABU PRESS
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