明豊ファシリ Research Memo(7):自己資本比率は70%前後の水準で推移、無借金経営で財務内容は良好
■業績動向
3. 財務状況と経営指標
明豊ファシリティワークス<1717>の2023年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比901百万円減少の6,620百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が336百万円減少した一方で、売上債権が959百万円増加した。固定資産については、ソフトウェアが39百万円増加したほか、投資有価証券が80百万円、繰延税金資産が93百万円増加した。
負債合計は前期末比561百万円増加の1,996百万円となった。流動負債において未払法人税等が199百万円、未払消費税等が48百万円それぞれ増加したほか、賞与引当金が202百万円増加した。純資産は同340百万円増加の4,624百万円となった。配当金336百万円を支出した一方で、当期純利益651百万円を計上したことが増加要因となっている。
経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は69.6%と高水準を維持しており、有利子負債もなく財務内容は健全な状態にあると判断される。売上高経常利益率は20%超、ROAやROEはそれぞれ10%台の水準を維持しており、ここ数年安定して高水準をキープしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《AS》
提供:フィスコ