加藤製作所 Research Memo(6):2024年3月期は増収ながら減益予想、予想は保守的で上振れ余地
■今後の見通し
加藤製作所<6390>の2024年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比4.3%増の60,000百万円、営業利益が同4.7%減の1,200百万円、経常利益が同51.8%減の900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.8%減の2,000百万円としている。需要は緩やかに回復基調であるが、一部部品の調達難による主力製品の供給制約を見込み、原材料・エネルギーコストなど不透明感も考慮して、増収ながら減益予想としている。なお営業外収益では為替差益(2023年3月期は413百万円計上)を見込まず、特別利益ではタイの子会社KATO WORKS (THAILAND) (解散及び清算手続中)における固定資産売却益を見込んでいる。全体として同社の見通しについては保守的な印象が強く、引き続き利益率の高い大型機種やアフター部品の拡販に注力する方針であること、為替が想定(1米ドル=130円)より円安方向で推移していることなどを勘案すれば、今後大きな阻害要因が発生しない限り予想に上振れ余地があると弊社は考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《SI》
提供:フィスコ